坂口征夫が2・7新宿での電撃引退を発表。「最後はHARASHIMAとサシで勝負させてくれ」【DDT】

会見に同席したCyberFightの高木三四郎社長

 続けて、坂口は「補足させてもらえれば、高木さん、松井さん(幸則レフェリー)と何度も話をさせてもらって、留意の話も来たんですけど、自分自身の気持ちが変わらないというのと、これは自分の身勝手な話なんですけど、性格上、長く湿っぽいのが続くのが嫌なんで。できれば、選手、マスコミ、ファンの方も含めて、当日にお話しさせていただければなというのが一番最初の考え方だったんですけど。それじゃ筋が通らないだろうということで、残り短い、急な発表になっちゃったんですが、このタイミングで発表させていただきました」と話した。

 引退ロードについて「長く湿っぽいのが続くのが嫌なので。引退ロードはせず、普通に試合して、普通に終わりたいなと。来週、台湾で試合するので、残り、(1・28)後楽園ホール、(2・4)長野(アークスホール)、2月7日、新宿。DDTのリングに上がるのはあと3試合ですね。うちのオヤジの引退のとき、見てたんですけど。高1くらいのときかな。木村健悟さんとタッグを組んで、普通に試合して、普通に木村さんが勝って。その姿がすごい焼き付いてるんです。だから特に引退ロードという大それたものは必要ないし、悲しいのが長く続くのが嫌なので。笑顔がないかもしれないですけど、普通にやって、普通にみんな笑って、それで終わってもらえれば。DDTって、いろんなものを出してくる現在進行形の団体。そのなかで、一回自分は足を止めます。だから、止まる人間の足を見る、自分を見るのではなく、これからもっともっと出てくる人間たちを見てほしい気持ちもあるので。特に引退ロードをせずに終わりたいという形でお願いしました」と述べた。

 引退試合に関しては「最後の試合だけ、先ほどの話とは矛盾しちゃうかもしれないですけど、自分が入ったときから、これぞDDT。自分も尊敬してる選手で、ずっと対峙してきたHARASHIMAさん。“最後はHARASHIMAとサシで勝負させてくれ”ということだけお願いしました」として、HARASHIMAとの引退試合を希望。

 父には報告済みで「(報告は)しましたけど、“ふーん”って感じでした。親父のなかで俺は俺、お前はお前みたいなものもあるし。俺のなかでも親父は親父、俺は俺だし。俺、50っすよ。20歳くらいの子どもじゃないんだから、親がどうこういうものもないなと思ってるし、親父も思ってる。そういったなかで親父は“お前が決断したんだからいいんじゃないか”っていう感じだったんじゃないかなというのが“ふーん”というものに込められているんじゃないかと解釈したので」と明かした。