太田光「自分はテレビで成功しているが映画の1つも撮れない」巨匠ウディ・アレンとの対談で吐露

 

 お笑いコンビ爆笑問題の太田光が、実現世界的画監督ウディ・アレンとオンラインで対談。ウディ監督最新作『サン・セバスチャンへ、ようこそ』の企画として実現した対談で、「映画を撮りたい」という思いを語った太田に、監督が勇気づける言葉を贈った。

 ウディ・アレン監督の初期作品から見続けている大ファンという太田。実は20年以上前に、ニューヨークのクラブで、ジャズ奏者でもあるウディ監督がクラリネットを吹いているときに、少しだけ挨拶を交わしたことがあるものの、その時は緊張のあまり、一瞬の挨拶で終わったという。

 今回、その念願の初対談映像がYouTubeで解禁。普段とは打って変わってかなり緊張した様子の太田。監督と会った当時の思い出を明かしながら「その時から監督はヒーロー。自分は映画をいずれ撮りたいと思っているが、スタンダップコメディを続けていて、監督はさらにみずみずしい映画を撮り続けていて。ちっとも僕と監督との関係が変わらないということに、不甲斐なくもあり…」と苦笑しつつ、対談に感激。

 そんな太田にウディ監督は「自分に正直に進めばスタンダップコメディであれ映画であれ文学であれ、ついてきてくれる人はいる。執着して、ふがいなさも糧にして進んでいくことが大事でしょうね」。

 監督から温かい言葉をもらった太田は、主人公を引き合いに「自分は、日本のテレビでは成功している方だと思うが、それでも映画のひとつも作れない状態が続いている」とさながら悩み相談のよう。監督の新作に勇気づけられているという太田に、監督は「取り組み続けていればいつか映画を作る機会は訪れると思います」とエール。

 最後に太田は「今も自分をコメディアンだという自覚はあるか?」と質問。「以前のようにキャバレーでスタンダップコメディはしていませんが、今でもコメディアンだと思っている」というウディ監督の答えに、太田は「とっても勇気づけられました」と晴れ晴れとした笑顔で感謝している。

『サン・セバスチャンへ、ようこそ』は1月19日公開。

 

【太田光&ウディ・アレン監督対談動画】