EXILE TETSUYA、橘ケンチ、中務裕太、佐藤晴美、岩谷翔吾らが夢を応援〈THE STAGE 2023〉
また、幕間に上演されたアクトコーナー「DREAMER」は、自身も俳優として活躍する橘ケンチがプロデュースを務め、脚本は平沼紀久、演出協力は黒川恭佑が担当。ラッパー、ダンサー、パフォーマーを目指す3人のEXPG生を主役に、華やかなエンタテインメントの世界だけではなく、なかなか芽が出ず焦る姿や現実との狭間で葛藤する姿など、夢を追う者であれば誰もが共感するリアルな部分も描き出す。苦悩しながら辿り着いた数年後には、元々追っていた夢から派生した各々の道で活躍している姿で3人が再会し、「僕たちは夢への多様性に挑戦します!」と力強く宣言してラストを迎える。パフォーマーとしてはもちろん、俳優、プロデューサー、指導者、経営者など、実際に多様な形で活躍するLDHアーティストがいるからこそ、「夢は諦めるものではなく形を変えられる」というこのメッセージには説得力があった。
再び登場したEXPG Labのパートでは、SSS(THREE S)、CDL academy、EXPG Proのメンバーが完成度の高いパフォーマンスで会場をヒートアップさせる。中でも、ØMI(三代目 J SOUL BROTHERS)が手掛けた楽曲「CRASH & BURN」では、〈このステージは覚悟を持った者だけ立てる〉というフレーズをそのまま表現したような堂々とした佇まいと気迫が感じられた。
後半パートのサプライズゲストには、先日デビュー1周年を迎えたばかりのLDHの新生グループのLIL LEAGUEが登場。メンバー全員がEXPGの卒業生である彼らは、「Higher」「Rollah Coaster」など計4曲を披露し、同じ夢を追う仲間へ爽やかにエールを送った。
めくるめくステージのラストスパートは、白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS)のDJMIXによるLDHメドレー。「Shangri-La」(THE RAMPAGE)、「銀河鉄道999」(三代目 J SOUL BROTHERS))、「Shooting Star」(EXILE)などのアッパーチューンに合わせ、タオル回しや手拍子などで会場は一つに。この日一番の盛り上がりを見せ、熱いフィナーレを迎えた。
“発表会”という規模を遥かに超え、内容の濃いエンタテインメントをしっかりと届けてくれた『THE STAGE』だった。