まえだまえだ前田航基、ルポ『フィリピンパブ嬢の社会学』映画化に「フィリピンは本当に素敵な国」

小学生兄弟漫才師「まえだまえだ」でブレークし、現在は俳優として活動する前田

 オーディションでミカ役に抜擢された一宮は「フィリピン人がなぜ出稼ぎにきているのか、家族愛や友情といった大事なメッセージがたくさん詰まった作品。ぜひ私がやりたいなという強い思いで参加した」と役への思いを吐露。白羽監督が「リストにない候補者で、“あと一人くるらしいけど誰だ” といって最後にきたのが彼女。その日電車が遅れて、一番最後にしてくれって」と暴露すると、一宮は「金沢から行ったんですけどバタバタしていて、間違えて富山止まりの新幹線に乗って30分ほど遅れてしまって……」と恐縮した。

 ミカの親友のアキを演じたアリアンは「現場に入る前に(モデルとなった)本物のアキとどんな人なのか、ミカとはどれくらい仲良しなのかいっぱい話して役作りした。本当に(一宮と)めっちゃ仲良しになったので、演技する時もナチュラルな友達のようで、時々セリフもアドリブになって……すみません監督!」とちゃめっけたっぷりに謝罪。

 最後に前田は「日本にいると “フィリピンパブ” という単語だけが宙ぶらりんになっていると思うんですけど、フィリピンは本当に素敵な国。許してあげる優しさや心の余裕があって、おおらかで明るくてポジティブ。何事にも真っ直ぐ突き進む力がある国民性で、僕たちが気付かされることも多いと思う。皆さんも日常の中で、時に苦しいこともつらいこともあると思うんですけど、この映画を見て “大丈夫、何とかなるか” という気持ちになっていただけたら」とアピールした。