ピエール瀧『水平線』主演オファー「『凶悪』で殺したはずの舎弟から言われたら断りにくい」

奈生役の栗林は瀧の印象を「顔の大きさが違いすぎるから “僕の娘に見える?” と監督に聞いていた(笑)」とポロリ

 印象に残ったシーンを問われると、瀧は「12日間の撮影期間だったので、一発目から回していかないと撮れないような分量だった。その中でみんな集中して各シーン、各カットを撮っていた」と振り返りつつ「娘の栗林さんとは映画の中でギクシャクした関係なんですけど、昔は “それで奈生と仲直りしていたんだろうな” というシーンの時に、1テイク目でジャンプしすぎて、目から火花が出るんじゃないかというくらい天井に頭をガコーンとぶつけて(笑)。小林くんから “どうして続けてくれなかったんですか” と言われたんですけど、続けられる状態じゃなかった」と明かした。

 最後に、瀧は作品の魅力を「おそらく、皆さんはこの後映画館の外の空気を吸って現実に戻る時に、“この映画は何だったんだろう” と1人でかみ締めながら、または誰かと話しながら帰路につくかどこかの飲食店に消えていく。(劇場を)出た時に、現実と作品とのグラデーションを楽しめるのは、劇場で映画を見ることの一番の醍醐味の瞬間だと思う。この映画はそういうフックがたくさんある作品だと思うので、ぜひ皆さんが帰りにかみ締めながら、お話をしながら帰っていってほしい」とアピールした。