小森隼と陣の全力の感情ぶつけ合いに客席落涙 舞台『芸人交換日記』開幕

 

 鈴木は3月31日で放送作家・脚本業からの引退を発表しており、本作がその最後の舞台公演となる。2011年に、お笑いコンビ・オードリーの若林正恭、俳優の田中圭と伊勢佳世とで上演したこの作品を「辞める前にどうしてもやっておきたかった」とそうで、「隼と陣は朗読劇でこの物語をやったことがあり、機会があるんだったらお芝居でやりたいと前から言っていたので、アンジェリーナの力も借りて、上演しようと決めました」と上演理由を説明した。

 小森も陣もラジオ番組などを通じて鈴木と長い時間を過ごしてきた。

 小森は、「自分が22とかの時、GENERATIONSのなかで小森隼が今後どういうふうに成長していくのか、どういう色をつけて、どんなな道を歩んでいけばいいのか悩んでいて、GENERATIONSという道も自分にはないんじゃないかと悩んでいた時期におさむさんに出会いました。それから僕は、師匠と呼ばせていただくぐらい、たくさんのことをおさむさんに教えていただきました。今の自分があるのは導いていただいたから」

 さらに「今までおさむさんにほめられたくて一生懸命頑張ってきた自分もある」と続け、「もしかすると表に立つ自分でおさむさんと関われるのは最後になるんじゃないかと思うと、寂しさもあるし、最後の最後にやっぱり大きな丸をつけたいなと思う自分の決心みたいなのもあります。プレッシャーがなかったかと言われると嘘にはなるんですけど、それ以上に今まで教えていただいた全てを返せるように頑張りたいなって気持ちです。振り返った時にあの舞台が良かったよ!って言っていただけるように」と、やる気。

 陣も「たくさんのものを一人でも多くの方に届けられるように。あと噛まないように気をつけたい」と意気込んだ。