林和希「こういう曲をずっと書きたかった」新曲『東京』で向きあった誰にもある“あの日々”
この街で生きている自分を表す言葉を何個も考えた
ーー制作を進めていくなかで大切にしたのはどんなことですか。この質問は迷宮入りにも絡んできそうですけど……。
その時の思い出は、そうしなかったことへの後悔ではなく、自分の心をずっと温め続けてくれるよね、ポジティブなきっかけになるよねって書きたいってことです。大人になると、今現在の自分と青春時代の自分だったり、いろんなことを比べてしまいがちで、それって自分がしなかったことへの後悔のようにも聞こえてしまうけど、後悔を歌いたいわけじゃなかった。
ーー「東京」というタイトルは、前から決めていたんですか?
“ようなもの”はありました。今この街で生きている自分を表す言葉を何個も考えたんです。昔を、温かさを感じていたころを思い出せるような曲になってくれたらって思いながら。それを東京にするかどうかは途中で決まったんですけどね。
ーー音、サウンド面ではどうですか。
ビートを立たせるトラックダウンをしてもらったんです。そこがポイントにもなっているので、楽しみにしていてほしいです。
ーー「東京」を書き上げたことで、手ごたえはありますか?
このタイミングではまだ浸る時間がないので、リリースする頃にはあったらいいなって。ツアーも始まっているので。