BALLISTIK BOYZ、最新作は「大きなターニングポイントになる」 ２年ぶりのニューアルバム『Back & Forth』をリリース
ーーリード曲は「In My Head」。どういった観点で曲を探して選んでいったのですか。
将宏：リード曲ってことはミュージックビデオも撮るので、やっぱり踊りを見せたいっていう気持ちがありました。
竜太：で踊りを見せたいとなると、今回はメロウな楽曲がいいんじゃないかって。「Animal」のように、耳に残って、たくさんの方にも聞きやすくて、なおかつ踊りも見せられるような。
ーーダンスを見せたいとなると異なるタイプの楽曲の選択もあると思いますが、「Animal」のような楽曲こそBALLISTIK BOYZの持ち味が最大限に発揮されると感じていますか？
竜太：そうですね。僕たちと他のグループとの違いを表してくれるパワーのある曲だと思います。
深堀未来（以下、未来）：そんな中で前から気になっていたデモがあって。このデモの存在も気にしつつ、さらに集めたりもしたんですけど、サウンドとしても耳に残りやすくて、僕らにとって新しい感じもあって、みんなで「In My Head」がいいねと楽曲が決まりました。
ーー切ない失恋ソング。グループ史上、もっともエモーショナルな楽曲としていますね。
未来：サウンド的に切ない音だったので失恋ソングだよねって、みんなで話して。
加納嘉将（以下、嘉将）：音とかデモの雰囲気で……
竜太：なんかなったよね！
ーー歌詞は、深堀未来さんと、奥田力也さんと、松井利樹さんで担当されています。
未来：ボーカルの部分は僕、ラップは2人ですけど、僕は最初にみんなでどういう感じにしたいかテーマ感をしっかり話し合って、みんなのいいたいことを100% 理解して、それを反映して書いていきました。よりストレートに、ド直球に伝えるようなことを心がけて。書いたら皆に見てもらって修正して、また書いてみたいな感じです。
ーーその最初の話は、イメージの共有のほかにも、このフレーズは使いたいといった具体的な話も？
奥田力也（力也）：タイトルにもなっている「In My Head」かなと思います。デモから入っていて、パワーワードだと思います。
嘉将：ラストのサビの「会いたいけど今はもう」のタタタタン？ 4なのか5なのか、どんな感じで言葉をおいていくのが気持ちいいのかとか話したよね。
ーー 自分たちで作詞・作曲したメッセージソング「N.E.X.T」の経験が生きている会話ですね。ラップのほうも同様なスタイルで？
海沼流星（以下、流星）：利樹のパートができたら読んで聴いて、自分も改善点を考えたり。僕たちがレコーディングしている間にも話し合いを重ねました。
将宏：デモ作りながら歌詞を変えたりしてたよね。
ーー もうひとつの新曲「God Mode」についても教えてください。
利樹：ヒップホップナンバーで放送中のアニメ『ぶっちぎり?!』のために制作した楽曲です。ヤンキーアニメなので、不良感だったり尖った感じを表現して作りました。この曲に関しては、自分たちが作ったというか、アニメに作らせてもらったところもありますね。
ーー楽曲への新たなアプローチということですね。刺激はありましたか？
力也：レコーディングの時に、JAY’EDさんからラップをセリフっぽく演技している感じでって言われたりして。今までそういうことをやったことがなかったので、どういう感じなんだろうと探りながら、キャラになりきるわけじゃないですけど、それぐらい気持ちを込めてやってみたり。いつものレコーディングとまた違った感覚や気持ちで、すごい新鮮でしたね。
ーー歌詞は、P-CHOさんとJAY’EDさん。気心が知れているというか……
流星：P-CHOさんとJAY’EDさんとは勢いがある曲が多いから、シンプルにお2人に任せるのが安心です。
竜太：ボーカルも、歌詞に普段言い慣れてないような言葉があったり、ボーカルでもラップ調なメロディーラインを歌ったりして楽しかったです。
嘉将：少し大げさに感じるくらい登場感を出すように意識したりもしました。
竜太：久々にがっつりヒップホップチューンで、BALLISTIK BOYZらしさ全開な感じでもあります。
ーー 「In My Head」「God Mode」、そして「N.E.X.T.」を筆頭に、学んで、経験して、吸収したことが全部詰まっている本作は、自分たちのキャリアを振り返るタイミングが来た時、大切な作品のひとつになりそうですね。
将宏：そうですね。やっぱり昨年ツアーで歌った「N.E.X.T.」があるのは大きいですよ。このアルバムは自分たちでゼロから作った曲が収録されている。自分たちはずっと、できるところはセルフロデュースでやりたいと思って活動しているので、それを形にできた一発目でしたから。そういった意味では大きなターニングポイントになる作品なのかなと思います。
未来：将来的には全部自分たちで作れるぐらいを目指しているので、どんどんどんどん磨いて行きたいです。
ーー すでに次のそういった楽曲も準備できている？
未来：……準備しちゃってます（笑）！ それを聴いてもらえるように頑張りたいです。
ーー 最後になりますが、去年のツアーファイナルやその後のライブイベントなどで、より大きいサイズの会場でのライブであるとか、ツアーの一部にアジア会場を取り込んでいくことだとか、思っていたことを実現できなかった悔しさを話されていました。それを実現するために、いま何をしなければならないと思っていますか？
利樹：2024年、覚悟を決めた挑戦の年にすることだと思います。今年のツアーのタイトル「HIGHER EX」には上へっていう意味が込められています。もっともっといろんな面で上に行きたい、そういう気持ちを持って全国を周らさせていただきます。まずはこのツアーをより良いものに仕上げて、来てくれた方に今までのライブで一番楽しかったって言ってもらえるようなライブにしたい。そのために動いています。絶対にそれを成し遂げて、ずっと目標だった規模を大きくしてライブすることを目標に駆け抜けたいです。そうしたら自ずとその先が見えてくると思います。
ーーそのライブは４月12日にスタート。あと２カ月ってところですが、そろそろ形が見えてきましたか……？
利樹：かなり面白いライブになっていると思うので絶対来てほしいです。