THE RAMPAGEの鈴木昂秀 ワンチャンドッキリと思った主演映画で魅力ジワリ〈ただ、あなたを理解したい〉
スクリーンからは、急な再会のぎこちなさと、長い間遠く離れていても一瞬で当時に戻ることができる気の置けない仲間だからこそのリラックスした空気が漂う。「全面的にそこは推していきたいポイントです」と、鈴木。
共演者たちによれば、鈴木は中心となり時にはムードメーカーとなって現場を回していたという。
「どれだけ楽しくみんなで過ごせるかをめちゃくちゃ考えて、みんなでご飯に行ったりしたんですけど、これまでゲームで遊んできた経験が生きたかなって思ってます(笑)。僕はゲームが好きでクラン(同じ目標を持つチーム)を作っていて、遊ぶ時にはチームの人に今日はこういう敵とのバトルだから一緒に頑張って敵を倒しましょうってやったり、それぞれを理解してあなたたちはこっち、君はそっち行って攻めていこう!みたいなことをやったりしてたんです。そういうのがなんか生きたのかなって……映画とゲームは違うものだって分かってるんですけど!」
撮影中は現場で一緒に過ごし、撮影が終わればみんなで同じ旅館に泊まった。食事も一緒で、大浴場にも一緒にいったという。劇中、祐也のセリフに「なんにもないよ」があるが、撮影をした愛知県の蒲郡はいい意味でその通り、「自然だらけ」だったという。
「まさに、なんにもなかったので……THE RAMPAGEでめちゃくちゃスマブラ(ゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ)が流行っているんですけど、それを持ち込んで、みんなで遊んだりもしました、一瞬で場が和んで。みんなでゲラゲラ笑いながらゲームしたりして、めちゃくちゃいい雰囲気でできました」と、鈴木。楽屋でのゲーム対決もしておくもの。無駄になることなんてひとつもない。
約2週間の撮影が終わるころには桜が咲きだした。その桜も映画で見られる。
「あれすごいです! 完成した映画を見た時にも、みんな盛り上がったんですよ。もともと撮影初日に撮る予定だったんですが、その時はまだ咲いてなくて。CGにする選択もあったと思いますけど、できるならそうじゃない方がいいよねって。それで撮影時期をずらして桜がめちゃくちゃ満開になったところで撮影しているんです。撮影しながら咲き進んでいくので、みんなで桜を見に行って春っぽいこともできたし、すごく有意義な時間でした」