過去最多を更新「梅毒」は誰でも感染する!? 症状が消える、何度でも感染、ピンポン感染も
主な症状を説明し「こういう症状が出たら迷わず受診してほしい」と三鴨教授
さらに梅毒は精液、膣分泌液、血液、滲出液などから性器、肛門、口などの粘膜、傷口などに感染するといい「性器だけじゃなく肛門や直腸、のどにも感染するのでオーラルセックスでも感染する。ただし、トイレやお風呂の利用でうつるのかという質問をよく受けるが、基本的にはない。コンドームは予防に有効な手段だが、覆われていない部分に感染する可能性があるし、オーラルセックスの場合はそもそもコンドームをしていない、コンドームで覆われていない部分に粘膜が接することもある」と注意喚起。
シオリーヌ氏も「性感染症にかかった人は遊んでいる人だ、浮気した人がかかる病気だ、性風俗に行っていたからだといった誤解や偏見がある。感染しても恥ずかしい、後ろめたいという気持ちにならされてしまい、自分事に捉えにくいところが大きな課題。一度でも性行為や性的な接触をしたことがある人は誰でも経験しうる」と訴えた。
進行すると目や耳に症状が出る神経梅毒、感染して数年から十数年経つとゴム腫や大動脈瘤など全身に深刻な影響をもたらし、妊婦が感染すると胎盤を介して胎児に感染して死産や早産の可能性、先天梅毒は出生直後は無症状の場合も多い。梅毒検査は公費で実施される妊娠初期の検診に入っているが、妊娠後期に判明する場合もあり、一度感染しても免疫ができにくいため治療後に何度でも感染し、パートナー間で病気をうつし合うピンポン感染もあるという。