過去最多を更新「梅毒」は誰でも感染する!? 症状が消える、何度でも感染、ピンポン感染も

最後に梅毒の感染対策を5つのポイントにまとめたシオリーヌ氏

 三鴨教授は「梅毒は早めに見つけて早めに治療を開始すれば、不幸な転帰(症状の経過や結果)は防げる。血液検査で判定するが、この検査はどこの医療機関でもできると思うのでちょっとしこりや潰瘍、皮膚にじんましんのような発疹が見られた、手足の裏に乾癬ができた時には検査を受けてもらいたい。最近の若者は交際までの期間が早く短いことが多いので、新たにカップルになった時にはお互いに検査を受ける。多くの保健所で無料、匿名で梅毒やHIVの検査をやっているので利用してほしい」として、来場者に向けて梅毒・HIV検査キットを配布した。

 治療はペニシリン系の抗菌薬の飲み薬(およそ4~8週間服用)か注射(早期は1回、後期は3回接種)で行い、市販薬では治療できないこと、妊婦で梅毒が判明した場合は必ず医師に相談するなど気をつける点を補足。最後にシオリーヌ氏が①予防のためにコンドームを使用、②心当たりのある行動の後は検査する、③感染が判明したらパートナーに話す、④パートナーにも検査してもらう、⑤自分もパートナーも治療してピンポン感染を防ぐといったポイントをまとめた。