解党的出直しで、国民の信を問え!【長島昭久のリアリズム】
○岸田総理 『国家安全保障戦略』で示した防衛装備移転の意義は、力による一方的な現状変更を許さないための重要な政策手段であること。その意義に照らして、完成品の第三国移転を含めて、国際共同開発、生産性向上に幅広く円滑に取り組むことが国益にかなうと考えております。
○長島 他方で、これは戦後初となる戦闘機の海外移転ということになりますから、国民の一部に懸念があることも事実です。特に我が国の平和安全国家の基本理念や戦後の歩みに反するのではないかという慎重論がある。「平和国家」としての基本理念との適合性についてご説明をいただきたい。
○岸田総理 我が国は、平和憲法の精神にのっとった専守防衛の方針の下、自衛隊発足以来七十年にわたり、戦闘機を運用してまいりました。戦闘機は侵略を阻止し、我が国を守る重要装備であると考えます。戦闘機が有する抑止力、これは新「移転三原則」に示された、地域における抑止力の向上に資するものだと考えます。移転にあたっては、個別の案件ごとに移転先を厳格に審査し、適正管理を確保する。平和国家としての基本理念に反するものではないと考えます。
■サイバー攻撃
○長島 JAXAの高い技術力を狙って昨年からサイバー攻撃が行われ、ネットワーク機器の脆弱性が悪用され、内部情報の漏えいが確認された。さらに重要インフラである港湾や病院、さらには防衛省、外務省にもサイバー攻撃がなされたと報道されています。それぞれのサイバー攻撃に対する攻撃者の特定(アトリビューション)はできているんでしょうか。