Dream Shizuka「コンプレックスごと好きになってほしい」自分も救われたピアスを中心にしたジュエリーブランド「Siiiiii」をスタート

お客さんとの会話もはずむ

 店内には、ピアスやイヤリング、ピアスチャームにキーリング、ブランドロゴをあしらったアパレルなど全22のアイテムが並ぶ。いずれのアイテムもShizukaが自ら描いたデザインスケッチから生まれたものだ。

「昔からアクセサリーが好きで、いつか自分がつけたいものを作ってつけてみたいという思いがありました。そこから、自分が作ったものを自分でない誰かにも手に取っていただいて喜んでもらえたらいいなって夢が進化してきました」

  彼女のアクセサリー好きは以前から知っていた。取材で会うたびに耳元で揺れる大ぶりなピアスに目が行った。

「ピアスを開けたのは高校を卒業する直前ぐらい。つけているうちに、ピアスって小さな存在なのに大きな魅力があるし、力を持ってるなって気づいて、すごく好きになりました。それからいろいろなピアスを買い集めて、いつしか撮影やライブでは自分でアクセサリーを持参してプレゼンするようになりました」

 ただ、「つける」と「作る」は似ているようで結構違う。Shizukaにアクセサリーを作るきっかけをくれたのは、DreamそしてE-girlsで一緒に時間を過ごしてきたDream Ayaだったという。

「Ayaちゃんがやってるライフスタイルブランド『asebi』のマーケットに誘ってもらってたんです。そんなに好きなら自分で作って売ってみたらどうかって。それでイチからパーツを買いに行って組み合わせて作ったハンドメイドのアクセサリーを販売させてもらったんですけど、用意した物がすぐに売れてしまったんです。自分が作ったものを手に取ってもらえた喜びが明確にあって、またやりたいなって思えました。コロナ前だったのでもう3年は経ちますけど、それから、いろんな人と話をして、そのうちにいろんな縁がつながって、こうして夢を実現できました」