金子晃大を迎え撃つ鈴木真彦「これからは僕が奪い返す番。僕が死神になります」【RISE×K-1】

2月2日に行われた会見では金子(左)と静かに火花を散らした

 昨年12月に大﨑選手に敗れて約5年間保持していたRISEバンタム級王座から陥落。そして3月という短いスパンでの試合になりますが。
「ぶっちゃけた話で言うと、12月の試合が終わって心のダメージが大きくて。そこから3月の対抗戦の話が来た時に、僕がタイトルを失ってしまって、この試合って今やる意味があるのかな?と思ったときもあったんですが、金子選手のやり返したいという強い覚悟も受け止めたし、僕もTHE MATCHで一度勝利しているとはいえ、あの勝利には満足していないので、しっかり切り替えて返り討ちにしてやろうというか、前回以上の勝ち方で相手の心を折りたい。二度とこいつとは戦いたくない、こいつにはかなわないなと思わせようと、今はそういう気持ちになっています」

「THE MATCH 2022」の金子戦を迎える前と今では2人の置かれている状況が大きく変わっています。そこは発奮材料となっていますか?
「前回は僕が勝っていますが、今回の試合は僕が挑戦者というか、挑戦する気持ちでいます。あとは自分との闘いだと思っています。そこが一番大きいかな」

 そういう自分との闘いという試合は今までは?
「どの試合もそうなんですが、今回が一番今までの中でそういう意味合いが強いかと思います。苦しいというか、本当の意味での自分との闘いというか、大事な一戦という感覚はありますね」

 今回は勝てば一発逆転という劇的な展開。そこは感じている?
「感じていますし、この試合に勝つことによって、RISEのベルトにも前進できるのはもちろん、一度負けている玖村選手へのリベンジも絶対にしたいと思っているので、ここを勝つことで新たな道も開けていくので、絶対にやってやろうという気持ちでいます」

 よく「先のことを考えて勝てる相手ではない」という言い方をするケースがありますが、ここで勝たなければ大崎選手、玖村選手、そしてその先の志朗選手へのリベンジといったものも始まらないという意味で前向きに先のことを考えている?
「長い道のりですけど、ホンマにそういった意味でも自分との闘い。金子選手を攻略しないことには前に進めない。それこそ、格闘技って勝つか負けるかしかない残酷な世界なんですが、ここで勝てば今まで金子選手が積み重ねてきたものも奪えるというか。この2~3年くらいは奪われることが多かったんですが、これからは逆に奪い返す番だと思っています」