Hey! Say! JUMPの髙木雄也と清水くるみで10の情事「どう感じるかを大事にして」舞台『東京輪舞』10日開幕


 髙木と清水の演技もそうだが、いろいろな「東京」文字でぎっしりと埋め尽くされたセットも注目だ。

 美術も担当した杉原は「東京が舞台ということ、しかも東京の渋谷で上演するということで、舞台の上の空間に物語上、僕らと地続きの東京の街並みをどういうふうに実現させようかなと思った」そう。「コンセプトは東京ルーム、東京シアター。とにかく、ここは東京だって言いまくるということで、デザインしました。文字の情報が今すごく社会にあふれてると思うんですけど、そういうところもイメージできたらいいなと思いました」

 劇中では、「Rondeという文字とか、ドアがついてるパネルとかが次々出てきてシーンを構成していく」。

 杉原は「道具が輪舞のように動き踊りながら空間を構成していく劇空間ができたらいいなと思っていた」といい、その空間を実現するためにダンサーと俳優からなる8名のステージパフォーマーが道具転換をしている。「仕事的に動作的に転換をするふうになっちゃうんですけど、もっと身体的に空間が動いているような空間にしたいということで、あえて俳優さんやダンサーさんに道具を動かしていただいている。そこも見どころかなと思います」

 清水もセットの感想を聞かれて、「一見賑やかだなと思うんですけど、私はちょっと孤独も感じると思っていて。終わって暗転する瞬間にすごい寂しい気持ちになるんです。それがやっぱり東京だなって。いっぱい人がいるし、本当にいろんな人がいるし、だからこそ関わり合いもすごくあるんですけど、いい意味でも悪い意味でも孤独を感じるのが東京。作品、脚本、このセットも、それが全部合わさってるなって。本当に素敵なセットだなって思ってます」。

「信じてもらえないと思うんですけど……」と、話し始めたのは髙木。「全く同じでした(笑)。文字とかがふわーってなってる感じが、東京って人がものすごくいて、いろんな方がいてっていうのが詰まってるなって感じました。それと、セットがいろいろ変わってくんですけど、別のものになったり別のシーンになったり、でも結局全部一緒な感じとかが、すごく僕はいいなって」と笑顔だった。

 いよいよ、初日公演を迎える。

 髙木は「年とか、過ごしてきた環境とか、今の気持ちとかで、見え方が変わってくるのかなとは思うんですけど、今の自分が見た時どう感じるかを大事にしてもらって見てもらえたらうれしいなと思います。地方(公演)もあるので、ぜひ皆さん遊びに来てください」とアピール。

 山本は「みんなの力が合わさって、日本の演劇史に残るような問題作になってるんじゃないかなと思います。最高!」と興奮気味だった。

 28日まで同所で。その後、福岡、大阪、広島公演がある。