初の女子対抗戦に臨む宮﨑小雪「自分が乗り込んで勝てば菅原選手は言い訳はできない。K-1で勝つことに意味がある」【RISE×K-1】

　今回はK-1に乗り込む形になりました。どちらのリングでやるかというのは戦う中で大きな要因になると思うのですが、K-1ルールで戦うことについてはどういう考えを？
「K-1でやりたかったんです。自分から名前を出したのでK-1に行くのが筋だと思うし、向こうのルールで勝つことに意味があると思うので。RISEに来てもらって勝ったとしても、菅原選手のファンの方とかには“RISEルールだったから”とか言われると思うので、自分が乗り込んで勝つことで言い訳はできない状況になる。そこで勝つことに意味があると考えているので、K-1でやりたいと思っていました」

　カード発表会見では判定基準について「際どくなった時に向こうが有利になるのでは？」と発言しました。これはいわゆるホームタウンディシジョンという意味なのか、K-1ルールに慣れている菅原選手のほうが際でうまくポイントを取るんじゃないかというどちらの意味でしょうか？
「ジャッジの方たちに対し心配要素があるというか…。そこは人間なので、K-1でずっとジャッジをしている方たちは“どっちかな？”という本当のぎりぎりになったときに“菅原選手を勝たせたくなるんじゃないかな？”といったことをちょっとだけ思っちゃったリするので。そうならないように圧倒するのが一番なんですが、今回はそういうぎりぎりになるケースもあると思って乗り込んだほうがいいなと思っているんです。ここは人生がかかっているんで、しっかりやってほしいです」

　ともに「ジョシカクを盛り上げたい」という言葉を口にしています。そういう気持ちと「団体を背負っているから負けられない」という気持ちは時にぶつかり合う可能性があるかと思います。1、2Rで圧倒してしまえば勝利のためには3Rはあえて危険を冒さないのは勝利のためには許される戦法ですが、“盛り上げる”という観点では最後まで倒しに行く姿勢を見せたほうがいい。ぎりぎりの場面では、自分の中でこういったせめぎ合いがあるのではとも思うのですが、そういうことは今まで考えたことはありますか？　また今回はその辺はどう考えていますか？
「あまりそこがぶつかり合うと考えたことはなかったので、今まで意識していなかったんですが、今回、女子の対抗戦が初めて行われるとなって、女子格闘技を盛り上げられる試合、女子でも盛り上げられる試合をしないといけない中で、絶対に勝たなければいけないという部分もある。一番の理想は盛り上げて勝つことなんですが、どっちを優先するということはあまりなくて。自分がやってきたことをどれだけ出せるかというところでもあると思うので、ただ自分の試合をする。そうすれば自ずと勝てるし、自ずと盛り上がる試合ができるのではないかとは考えています」

　盛り上げたうえで勝てるというほど簡単な相手ではないとは思っている？
「そうですね。知名度だけではなく、ちゃんと実力のある選手だとは思うし、実力があるからベルトを巻いている。簡単な相手ではないし、苦戦するとは思いますが、そこをどう攻略して、自分がやってきたことを出せるかという部分ではあるかなという感じです」