林和希「4公演じゃ足りない!」初ソロツアーがフィナーレ 極上なR&Bに優しく包まれる至福の一夜  


「City Lights」を半分歌ったところで林は、オーディエンスに深く頭を下げると、バンドやダンサーにステージを委ねてゆっくりと姿を消し、しばらくして、ストリート感のある白い衣装に着替えて再登場。バンドに合流して「Let me hear you say Wow Wow Wow!Say Wow Wow Wow! 」とコール&レスポンスすると「後半戦、楽しんでいきましょう!」と流れるように「Wow」へ。途中、バンドメンバーの紹介も挟みつつ、最後には再びコール&レスポンス。ステージ上の林も林を見つめるオーディエンスも一緒に「Wow」をたっぷりと堪能した。

 スペシャルなゲストを招いてのパフォーマンスもオーディエンスの胸を締め付けた。林は自身がフィーチャリングで参加したMC TYSONの「Shawty (feat. KAZUKI)」を歌い始めると、途中でMC TYSONを呼び込んで一緒にパフォーマンス。ここまでの滑らかで光沢のある雰囲気をもつ楽曲とは異なる力強さのあるナンバー。2人でガッチリと拳を合わせ、林はMC TYSONを送り出すと「最高でした!」

 林がコロナ禍にYouTube上でカバーを披露したAimerの「カタオモイ」、そして中島みゆきの「糸」をアコースティックなアレンジでしっとりと披露したところで、ライブはもう終盤。

 ソリッドなギターの音色に続いて、歌い始めたのは自身がフィーチャリングで参加したNATO a.k.a. Fresh Locの「HOOD LOVE」。地元へ想いを詰め込んだ熱い楽曲で、林は同郷の岐阜出身のラッパーのKJIも参加している。半分ほど歌ったところで「この曲は俺一人で終われません。マイクを持ってステージに上がる、そんな俺の夢を叶えてくれた一人でもあるアーティストが地元から駆けつけてくれました」とKJIを呼び込むと熱のこもったパフォーマンス。曲と同様にラストに向かうほど2人のパフォーマンスは熱を帯びていき、最後は向き合ってパフォーマンス。言葉をぶつけ、その言葉の一つひとつを全身で受け止めるかのような2人の姿に、客席から2人に負けないほど熱っぽい歓声と拍手が送られた。