小学生が東京都庁で「持続可能な未来」を議題にバイリンガル会議! MIYAVIも子どもたちとステージで熱唱

撮影・上岸卓史

 第3部はいよいよプレゼンテーション。1グループ3分の持ち時間で、ワークショップでまとめた意見を発表した。

 グループAからFは「気候変動」がテーマ。「ガソリンをたくさん使う高級車より水素カーを有名にする」、「夜10時30分以降に電気を使うと罰金を科し、そのお金で植林する」、「気候変動を楽しく知ってもらうためのすごろくを作る」など、多彩な視点とアイデアに、スペシャルスピーカーを務めた高際みゆき豊島区長は「皆さんの意見を聞いて気候変動や環境の問題は生活のすべてに関係すると改めて痛感しました。罰金の話もあり、行政が厳しくすることも必要なのかなと考えさせられました」、森澤恭子品川区長も「キャッチーなタイトルや、例を出して分かりやすく伝えるプレゼンテーションも素晴らしかった」と称賛。

 グループGからLは「平和」がテーマ。「戦争は国と国とのケンカ。まずは自分たちが身近な人に感謝を伝えることから平和を作るため“ありがとう習慣”を広める」、「日本にある無意識な性差別をなくすために、性差別を受けている人、してしまっている人、周りの人それぞれが取るべき行動を実行する」、「戦争をする前に皆が戦争したほうがいいかどうか投票する」など身近なところから平和を実現するためのさまざまなアイデアが飛び出した。

 UNICEF東京事務所代表のロベルト・べネス氏は「とても深い議論でした。ユニセフも、すべての子どもたちは等しく重要な存在と考えています」と身の周りの差別やコミュニケーションに着目し平和のために行動しようとする子どもたちに感激。やまだ加奈子北区長は「身近な人にも世界に向けても、嫌なところではなく良いところに目を向けようという視点が素晴らしい」、元防衛副大臣兼内閣府副大臣・外務副大臣の中山泰秀氏も「素晴らしい発表で、すぐにでも国連本部で活躍してもらいたいと思いました」と感嘆した。

 この日、子どもたちが発表した意見について主催者代表・一木広治氏は「今日、皆さんが発表してくれた意見を今年7月にニューヨークの国連本部に届けることが決まりました。ぜひ選考に応募して」と、ツアーに参加するキッズアンバサダーを募集。

 子どもたちの白熱議論とプレゼンテーションの様子に、登壇した小池百合子東京都知事は「世界の子どもたちが東京に集まり未来について活発な議論をしてくれたこと本当にうれしく思います。さまざまな考えに触れ自らの意見を発表することで、未来を切り開く力を高める貴重な機会となったと思います。皆さんは世界の未来を担う存在。大人たちに新たな気づきを与えてくれてもいます。東京都は子どもたちとの対話を施策に生かしたいと思っています。一緒に未来について考え、行動していきましょう」と呼びかけた。

小池百合子東京都知事

 

高際みゆき豊島区長

 

森澤恭子品川区長

 

やまだ加奈子北区長

 

UNICEF東京事務所代表:ロベルト・べネス氏

 

元防衛副大臣兼内閣府副大臣・外務副大臣の中山泰秀氏