小学生が東京都庁で「持続可能な未来」を議題にバイリンガル会議! MIYAVIも子どもたちとステージで熱唱

撮影・上岸卓史

 イベントの最後は音楽ステージ。ウクライナ出身のバンドゥーラ奏者ナターシャ・グジーさんは、昨年の会議でも演奏を披露。ロシアのウクライナ侵攻から2年経った現在について「報道で取り上げられることが少なくなりましたがウクライナは未だに大変な状況が続いています。でもウクライナの人々は1日1日を大切に生きていて、日本の皆さんからの支援にも感謝しています」と語り平和への祈りを込めた2曲を披露。ウクライナの民族楽器バンドゥーラを初めて見たという多くの子どもたちも、その切ない音色とグジ−さんの歌声にすっかり魅了された様子。

 続いて、アーティストMIYAVIが登場すると会場は一気にロックテイストに。2017年に日本人として初めてUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の親善大使に就任し、国際的な支援活動を続けているMIYAVI。「国連を支える世界こども未来会議」のテーマソング「That‘s What I’m Gonna Be」を手がけたMIYAVIは「将来のことを語り合うと同時に、自分は何になりたいのか、どう未来の社会に貢献したいのかを考えてみてほしいという思いを込めて作りました」と語り、子どもたちや会場、グジ−さんと一緒にテーマソングを熱唱。

 ステージに立った子どもたちも「緊張した」と言いつつ「MIYAVIさんと一緒にライブできて楽しかったです」と笑顔。MIYAVIも「子どもたちが自分の考えを語れるかどうかは僕ら大人たちがいかにサポートしていけるかにかかっている。世界で今いろんなことが起きていますが皆が友達になれば争いも無くなると思うので、このような場が続くことを期待しています」と期待を寄せた。

 また会場外のロビーでは、「国連を支える世界こども未来会議」の今までの開催に関するパネル展示のほか、日本電信電話株式会社が開発した、映像と音と振動でさまざまな景色を体感できる「バイブロスケープ」も展示。子どもたちも会議の休憩時間に訪れ、海岸で石や木、落ちているごみを踏んで歩く感覚を追体験し楽しんでいた。