解説の大沢ケンジが予想。「メインは『殺し』のある雑賀。コーメインは重田がパウンドアウトで勝利」【PANCRASE】
──予想は……。
ケンジ:ヤン坊ですかね! いやあ、でもどうだろう、本当に難しいですね、アキラ選手からすれば、ぐちゃぐちゃにしていきたい。ちょっと後半バテそうな感じもしますしね、ヤン坊選手。あとはやっぱり、どんどんオールラウンダーとしてうまくなっていくなかで、アキラ選手の「怖さ」がどこにあるか、ですかね。上手に戦うことも大事だけれど、やっぱり「殺し」がないとダメだと思うんです。MMAって特に「この部分で勝負するとやられちゃう」というのが相手にあったら、たとえば「寝技の展開になってこの人にバックを取られたらやられてしまう」と思ったり「この人に下から足とられたらまずい」「アイツのパンチはヤバい」とか、一個「殺し」の要素があるとそれが相手へのストレスになって戦い方も変わってきます。逆に、そういうものがないと長期戦になったときに怖くなくなってしまうというのもあるんです。でもそれとは対照的に、相手の光をうまく消す戦いができるのはアキラ選手の良さだから、盾と矛の戦いのようだ(笑)。やっぱりこの試合は読みづらいですけど、長い時間のなかで「殺し」がある選手のほうにチャンスはより多く生まれるかなと。もし判定になるような展開なのだとすればアキラ選手でしょうけど、予想としてはヤン坊選手がそのチャンスを捕らえてフィニッシュする。というところに置こうと思います。そのうえで、2R以内に倒せなかったらアキラ選手に持っていかれるのではないでしょうか。慣れていない間に決めてしまわないと、本人もですが、ケージの外では石渡(伸太郎)くんがしっかり外から見極めてくるでしょうからね。