競泳・入江陵介が引退会見で涙と笑顔 パリ五輪へは「レポーターのオファーあれば(笑)」
競泳・銀メダリストの入江陵介(イトマン東進)が3日、現役引退を発表。16歳から18年間、日本代表で活躍してきた入江が現役生活に幕を閉じた。
0歳から水泳を始め、16歳で日本代表入りをして以降、ロンドン五輪での銀メダル獲得を含めた4大会連続の五輪出場を果たすなど日本の競泳界をけん引するも今年3月のバリ五輪代表選考会では男子200メートル背泳ぎ決勝で3位に終わり代表落ちが確定していた。
入江は「幼少期から水泳を始め、高校2年生で日本代表に選ばれてから18年間、自分の人生の半分より長い時間、日本代表を務めさせていただいた。これほど長く続けてこれたのは本当に皆さんのおかげ」と感謝。
もともとパリ五輪での引退を決めていたと言い「個人的にはパリの地で引退したかったが、東京オリンピックに出場できたのは何より幸せな瞬間でした」と一抹の悔しさをにじませつつ次世代に期待。
今後もイトマン東進に所属する形で「後輩選手やジュニア育成のサポートにも携わりたい」と語りつつ、大学院への進学や「小さいころからアナウンサーという夢を持っていたので、伝える立場になってみたいという気持ちもあります」と夢を明かした入江。
今は「パリに行きたいという思いが強くて。ずっと楽しみにしていたので、観光でも何でもいいから今年中には行きたいです」と言い、司会から「レポーターでパリ五輪に行く手も?」と水を向けられると「オファーがあればうれしいです(笑)」とレポーターやバラエティー出演にも意欲。
質疑応答では、ロンドン五輪でのメドレーを振り返りつつ「水泳は個人競技だけどチームの色を出すことで良い結果が出るスポーツでもある。若い選手たちにもその気持ちを持ってほしい」と次世代に期待。
水泳への思いを熱く語り「自分自身、水泳の無い人生が思い浮かばない。ぽっかり穴が開いたような、選考会直後には明日からどう生きて行けばいいのかという気持ちもありました」と話しながら、涙を浮かべ声を震わせる姿も。
引退を決めた選考会から約2週間「水には一切つかっていない」と言い「ジムも、もう使えないので近所で探しています。今4月で新規入会キャンペーンをやっているので(笑)」と笑顔になり報道陣の笑いをさそっていた。
この日は元日本代表・北島康介氏もサプライズで駆け付け入江をねぎらった。