「Just Like Dat」のPSYCHIC FEVER、次の一手はライブ映え! ツアーをヒートアップする最新作リリース
ーーというところで、次の一手となるセカンドEP『PSYCHIC FILE II』の話を。「Just Like Dat」はもちろん、この曲が収録されていた前作、デジタルEP『99.9 Psychic Radio』がグローバルに歓迎されているなかでのリリースで、プレッシャーがないわけがないと思うのですが……
椋雅:それはまあ、ありますよね……
WEESA: ただ、それと同時に、ひたすら反応が楽しみでもあるんです。前作が「Just Like Dat」のようなヒップホップテイストだったりUSを意識した楽曲が多かったのに対して、『PSYCHIC FILE II』は、よりJ-POPっぽさがあって。バラードが多かったりするし、初めてのタオル曲(タオルを振ってみんなで盛り上がれるような曲)もあります。そうした挑戦も含めて『PSYCHIC FILE II』らしい楽曲が揃っているので、「Just Like Dat」とは違うPSYCHIC FEVERにも注目してもらえる作品になるんじゃないかなと思います。
ーー 前作とは違うタイプの作品にしようと考えてのことですか?
椋雅:そういうわけでもないんですよね(笑)。ツアー(PSYCHIC FEVER ASIA TOUR 2024 “HEAT”)も控えているので、ツアーに必要な楽曲を作っていった感じです。ツアーのキックオフソング「THE HEAT」もそうですし、WEESAが言った「IGNITION」もそうです。(一連の)『PSYCHIC FILE』という作品は、ジャンルレスに幅広くバラエティ豊かな楽曲を詰め合わせることをコンセプトにしていている実験的な作品なんです。
ーー 前作の『PSYCHIC FILE I』も、次に来るであろう『PSYCHIC FILE III』も、同じコンセプトってことですね。
椋雅:そうなんです。自分たちの幅を広げるために、とりあえずやってみる、そういうジャンルのもの。だから、今作は、すでに配信されている曲を見返していったときに、ボーカルがメインな楽曲があってもいいんじゃないかなって、こういう仕上がりになりました。
ーー歌詞にはPSYCHIC FEVERの今が散りばめられていて、聴いていると言葉を拾ってしまいます。ずっと一緒に作ってきたELIONEさんによるものもありますね。
椋雅:はい。ELIONEさんは、僕たちの人生とか僕たちが普段喋ってること、SNSで発信していることまでうまく汲み取って歌詞にしてくださるんです。僕らも制作の方々とは密にコミュニケーションを取りますし、海外での活動も多くなるなかで、会える時には会おうと思うし、足りなかったらオンラインで話をしたりして。やっぱり、自分たちの熱い思いが入ってないと、表現者として何か物足りなさを絶対感じると思うんですよね。ファンの皆さんも楽しみに待っていてくれるので、常に100%思いを乗せたい。
剣:俺はそのために、ELIONEさんと話すときはひたすら好きを共有してます。好きな映画とかも、そっちじゃなくてこっちなんだ、とか。そうすると、歌詞に俺が言いそうなことがでてくる。”運命決めるの 全部俺”とかまさに俺が言う言葉(笑)。
ーー そういうのを見つけるとニヤニヤしちゃいそうです。さて、JP THE WAVYさんとの『99.9 Psychic Radio』のリリースが1月でしたから、制作期間は重なっていたりもするんでしょうか?
剣:僕らが具体的に制作に入ったスタジオに入ったとか、そういう意味では、かぶってないんです。WAVYさん(JP THE WAVY)とのものが完全に終わってから始めています。スタッフさんは同時進行もあったと思いますが。
ーー 前作でお話を伺ったとき、WAVYさんからいろんなことを学んだっておっしゃっていました。作品のテイストは違いますが、学んだことが反映されていたりするんでしょうか。
剣:そうだなあ……今回はWEESAも言ったようにボーカルがメインになってきてるので……ラッパー陣の出番は控えめなんですよね。ただ、WAVYさんと仕事をしたことで、グループの強みを改めて理解したところがあるんです。だからあえて言うなら、PSYCHIC FEVERが変幻自在であるということと、そのなかで自分がどうあるべきか自分がどういう姿でそこにいればグループとして違う輝き方するんじゃないか、そういったことを考えながら制作に臨んでいました。
椋雅:僕は自分たちの強みが反映されてると思います。楽曲だけではなくて、振り付けの面においても、WAVYさんとの仕事は勉強になる部分がすごくあったので、振り付けの提案やコンセプトについても一緒にお話しさせていただいたり。なんかそういった部分に反映できてるのかなと思っています。
ーーその振り付けについては後ほど聞きます(笑)。WEESAさんは制作を楽しめましたか? 先ほどから、ボーカル、歌っていうフレーズが、年長のお二人から何度も飛び出してますが……
WEESA:メロウな楽曲にフォーカスしたEPでもあるので、そうなりますね。全体的に見るとラブソングが多いので、ボーカルのスキルであったり、表現の仕方は目立ってくると思います。ただ、ラッパーがボーカルのメロディーラインに挑戦していたりするのは、今回のEPでの実験的な部分なのかなと思います。
ーーWEESAさんがした挑戦したことあったり、大変だったことはありますか?
WEESA:大変だったことは……特になかったんですけど……
剣:WEESAはいつもそうだよな。
椋雅:それが強みだよ。
WEESA:僕はレコーディングが大好きなんですよ。自分でもレコーディングするし。このEPはレコーディングをいろんな環境でしているんです。置かれている環境によって変わってくるので、いろんな録り方ができて楽しかったし、収録曲の1曲1曲を聞いていくと、1人ひとり、いろんな表情が見られそうなほど。
――いろんな表情っていうの、もう少し聞きたいのですが。
WEESA:レコーディングでは、いつも同じことをやってはいられないし、引き出しを増やすとかキャラクターを変えていかなきゃいけなくて、楽しいんですけど……苦労した部分ではあるかもしれないです。