EXILE NAOTOの“HONEST”な挑戦! 写真集、ソロツアー開催と初めて尽くしの不惑
シチリア島はあこがれの場所だった
写真集の準備は、本人によれば「7月?8月?……そんなわけないか、その少し前。初夏ぐらい」からスタート。撮影地は、あこがれていたイタリアのシチリア島に決まった。
「打合せをしていく中でロケ地はどうするかってなったときに、言ってみたんです、例えばシチリアはどうですか?って(笑)。シチリアはあこがれの場所でしたけど、遠いし、実現するとは正直思っていませんでした。でも、最高のチームに恵まれましたね。最初の写真集でいけるなんて夢みたいな話です。
なぜシチリア島にあこがれていたかっていえば映画です。ジャン・レノの『グラン・ブルー』が大好きで、舞台はシチリア。他にも『ゴッドファーザー』『マレーナ』、『ニュー・シネマ・パラダイス』もそうですよね。あと漫画もです!『ジョジョの奇妙な冒険』は、シチリア島の隣りのサルデーニャ島に行くんですけど、海を渡るときにスタンド攻撃を受けてね……そういうのを見て、行きてぇ!って思ってました。」
パレルモ、そしてタオルミーナと移動しながら、丸3日間で撮影した。
「感動したのは、やっぱり街並みかな。海外に行って、特にヨーロッパに行くと、歴史をそのまま今も大切にしているのが分かって。外側は古い建物なんだけど内部は最近のお店が入ってたり……そういうのが当たり前のようにある。日本にも京都であるとか残っている場所はありますけど、東京のド真ん中ってなると。火災もあったり、自然災害が多い国だから仕方ないんですけど、ちょっとあこがれますよね」
海辺で、街中で、ホテルの一室で、ずっとカメラを向けられ続けた。
「撮ってる最中はわりと無心な感じでした。カメラを全く意識しないなんてことは無理だし、飾ってる部分もあるけど、できる限り、素の状態も見てもらいたいし。素といいつつもそれが素ともいえないし、素って何だろう?みたいなところにもなるんだけど(笑)、これまで見せてきてない部分を詰め込まないと意味がないと思ったし。ただ、カメラマンがちゃんと狙ってくれてるんで。上がってきた写真を見て、ここ撮ってくれてたかって思ったりしたものもありますね」
そのなかに自分が知らなかった自分の表情はあったかと聞いてみると、「うーん」と少し考えて、「水の中に入ってブクブクしている顔とか? こんな顔するんだなあって(笑)。オネストに答えると、そういう感じ」
”聖地巡礼”もしっかりしている。
「(写真集を作るにあたって)映画で見たあのシーンの場所でこんな写真が取れたらなとかイメージを膨らませていたので、『グラン・ブルー』に出てくるレストランで撮影できたのはうれしかったなあ。ジャン・レノが演じるエンゾのお母さんがやっているレストランなんです……皆さんにもぜひ行っていただきたい!」
まるでつい先ほど帰ってきたばかりかと思うほどのテンションで、シチリア島を満喫したのかビシビシと伝わってくる。