中田英寿氏、坂本哲志農水相に「明日、農業法人を作れる?」日本の食料問題に本音トーク
坂本哲志農林水産大臣(右)の解説に聞き入る中田氏
新規就農者に話が及ぶと「日本の食料安全保障を守るために、家族経営を大事にすると同時に法人経営を育てて多様な経営体を作り上げていく。いずれは “じゃあ、中田農業法人に就職してみよう” という若い人も出てくると思う」と坂本大臣。中田氏が「じゃあ “明日、中田農業法人を作ります” と言ったら簡単にできるものですか?」と突っ込むと坂本大臣は「それはなかなか難しい(笑)」と即答。その意味を「新規就農者が1~2年で耕作放棄してしまうとどんどん農地がなくなっていく。中田農業法人が設立されたら、地元の人たちと共存共栄しながらどれだけ農業を続けられるか、農地を守っていくのかが一番大事」と力説した。
農地を借り入れて就農する形もあるというが、中田氏が「農地が借りられたとしても機械がめちゃくちゃ高い。1台数百~数千万する機械を購入するのが難しいのは新規参入の大きな障壁」というと「補助制度は設けていて、最大限で半分は補助があることになっているが、それを上回るように農機具が高くなっているのは事実」と坂本大臣。それを聞いた中田氏は「僕はお米が大好きなので、収穫時期には全国の農家さんを回るんですけど、いい農家さんが持っている機械だと “1台3000万します” とか。フェラーリか!」とあまりの価格に舌を巻いた。