川栄李奈「この業界に入って初めて言った」“もう1回撮らせてください”が「10回撮り直しに」
映画『ディア・ファミリー』(6月14日公開)の会見が24日、都内にて行われ、俳優の大泉洋、菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽と月川翔監督が登壇。長女役を演じた川栄が女優魂あふれる撮影エピソードを明かした。
小さな町工場の社長が心臓病疾患持つ娘の命を救うため人工心臓の開発を始め、その後、IABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルを誕生させた実話をもとにした感動作。
まさに家族の団らんそのもののトークを繰り広げた父役の大泉、母役の菅野と三姉妹を演じた福本、川栄、新井たち。
月川監督から「ベテランの俳優さんの安心感と子供のような瑞々しさを併せ持つ方」と絶賛された川栄は「私も月川監督を信頼していて。普段、私は監督がOKと言ったらそれがOKだと思っていて、自分があまり納得していなくても“もう1回”と言ったことはなかったんですが、今回どうしても納得いかなかったシーンがあったので、この業界に入って初めて“もう1回やらせてください”と言ったんですけど、もう1回と言ったからには、1回でやらないといけないんだと思ったら、焦る川栄李奈が出てきてしまって…10回以上…(撮り直しに)」と明かし「福本莉子ちゃんも新幹線の時間があったのに1時間以上押してしまって」と恐縮しきり。
それを聞いた大泉も「諸刃の剣だね、1回と言ったからにはさっきよりいいものを1回でやらなきゃって」とうなずき、月川監督も「自分がOK出したものを超えるまでやらなきゃいけなかったから。でも最後に一番いいのが撮れた」と太鼓判。
劇中では、そんな川栄のセーラー服姿に、大泉が「これが最後のセーラー服ですと言っていて。そのときすでにお子さん2人いたんだよね」と感嘆。さらに「最近は小学生をやられていて…」と舞台『千と千尋の神隠し』で千尋役を演じている川栄に脱帽。
川栄も「大泉さん、菅野さんという大先輩と家族として近くで芝居できたのがうれしかった。菅野さんの明るさは見習いたいし、大泉さんは、ある日突然、オレは紅白で歌うのが夢なんだと語られてて、その後、本当に出場されていたので言霊って大事なんだなと思いました」と目を輝かせていた。
この日の登壇者は大泉 洋、菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽、月川翔監督。