幻想膨らむ一方のベイノア「My MMAを見せるのみ。言葉で表現するのは難しい」。ヒントはケイン・ヴェラスケス?【RIZIN.46】

笑顔で記者たちを煙に巻く

 試合展開のイメージについては「していません!」ときっぱり。「直感です。自分のMMAを、My MMAを見せるのみ。直感にしたがって、自分がやってきたことを出そうと思っている」と語るものの、この「My MMA」については「言葉で表現するのは難しいですね」と煙に巻く。

 なおも食い下がられると「すべてにおいてですね。MMAは分けたらグラップリング、ストライキング、立ち、寝、いろいろありますが、すべてにおいて、際であるとか、すべてMMAだと思っているので。なんなら今これもMMAだと思っている。とっくに始まっていると思っている。1R目の神戸でのケージでのやりとりは相手が優勢だったという声も聞こえるけど、MMAは3R、3Rというかずっと続いてますから。10R、20R、30R…今もラウンドの途中。巻き返してきている実感もあるし、最終的に勝利をつかめばいいと思っている。そういう意味でも僕のMMAをお見せする」と語る。常在戦場ということか…。

 帰国後から発している「押忍のMMA」についても「押忍のMMAは、押忍のMMA。押忍以上でなければ押忍以下でもない」と語るのみ。

 ベイノアは2021年11月から勝ち星がない。これほど長い間、勝利がないのはプロになってから初めてのこと。勝利への渇望については「そりゃむちゃくちゃありますよ、ファイターたるもの勝ちに対する飢えは常にある」と語る。その状況を脱するためのアメリカ修行だったのだが「ただ僕の意識としては、アメリカに飛ぶ前は“負けが続いているな”という意識もありましたけど、アメリカに飛んで以降は、毎日がタイトルマッチであり、毎日がファイトナイトだと思って練習に行き、その中で特に大事な試合、柔術の試合にも挑戦してきた。毎日が試合だと思って過ごしてきたので、今回の試合ということに関して特別意識はしていない」と前述の「なんなら今これもMMA。今もラウンドの途中」という言葉につながる考え方を示した。