「歌舞伎町」の由来に込められた悲願実現 新宿で勘九郎と七之助らが大お練り
新宿歌舞伎町大歌舞伎祭の大お練りと舞台挨拶イベントが28日、新宿にて行われ、歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助、中村虎之介、中村勘太郎、中村長三郎、中村鶴松が歌舞伎町の街を練り歩いた。
2024年5月3日から東急歌舞伎町タワーのTHEATERMILANO-Zaにて開幕する『歌舞伎町大歌舞伎』にちなみ、4月28日、29日に歌舞伎町で歌舞伎に親しむイベントを開催する。
この日は、モア4番街から東急歌舞伎町タワーまで、人力車に乗った役者たちをはじめ芸妓や木遣りら総勢約40名の大お練り隊が歌舞伎町の街を練り歩き、待ちゆく人々や観光客も大盛り上がり。
大お練り後のトークでは、新宿区の吉住健一区長が「歌舞伎町は、昭和の戦災復興事業として、歌舞伎座を誘致する予定で命名されましたが、戦後の混乱期で建築資材などが整わず建設を断念したのですが、令和の時代となった今日、大歌舞伎祭を皮切りに、先人たちが夢見ていた歌舞伎町での歌舞伎が実現することとなりました」と歌舞伎公演の実現に喜びを語った。
勘九郎は「なかなかできない経験をさせていただきました。アルタ前を通って靖国通りを横断なんて一生に一度できるかできないか」、七之助も「本当に不思議なお練りを体験させていただきました」と、かつて体験したことのない歌舞伎町での大お練りに大感激していた。