これが令和の教育現場。ICT化で生徒の健康管理、いじめの早期発見。そして教員の働き方改革も
コロナ禍で生まれた健康管理のツール。これを教育現場で使えないか
この東京都で導入されているツールは株式会社ミライト・ワン・システムズの「コンレポ for education」。担当者であるデジタルイノベーション事業本部長の増木洋介氏に話を聞いた。
まずコンレポシリーズ及びコンレポ for educationの開発に至った経緯を教えてください。
「2020年のコロナ禍が始まった当初、弊社(前身である株式会社ミライト)でも社員のテレワークを余儀なくされました。その際に社員の健康状態を把握するにあたっては人事部がメールで集めて社長に報告という形を取っていました。それでは効率が悪いということでツールを使ってみようかということになりまして、データを収集するためのシステムを作ってみました。これが始まりです。まずは弊社の社員の健康管理が目的だったんですが、コンレポというのは“コンディションレポート”の略なので、人のコンディションという意味では、工場とか別の仕事でも使えるのではないかと思いました。企業の中では“上司と部下”ですが、教育現場での“先生と生徒”でも使うことができると思い、開発を進めて教育の現場でご利用いただくに至りました」
実際に使ってみて手応えがあったということですね?
「やはり集計などは面倒な作業ですから。弊社でいえば、健康状態の集計結果を即、経営会議で報告して状況を把握していました。あと一時は在宅勤務は何割くらいなのかを把握するためにも使っていました。レポートの中では、在宅、出社、またはそれ以外の場所で仕事をしているのかといった出勤場所のデータも取れますので、在宅率が今どうなっているのかということを把握することもできます」