台湾東部沖地震から1ヵ月の現状を現地の地質学者に独自取材[8bitNews]

22~23日の余震で倒壊したと見られる建物(「8bitNews」より)

 顔教授は、現地でフィールドワークを行った時の様子を「本震でも今回の余震でも、道路の断裂や地割れが起きたりはしなかった。花蓮市の建物が倒壊した理由は大きな揺れが発生したことですが、地表を引き裂くような地割れは起きていない。そこで私は2日にわたって現地に行き、初日は地割れの有無を確認したのだが、何も見つからなかった」と証言。

「私は現地に行って縦谷(じゅうこく)を歩き、海岸線で多くの地滑りを見ましたが、地表を破壊するような跡はなかった。そこで漁港に何らかの損壊やダメージがないかを見に行き、被害の兆候はほとんどなかったが、恐らく能登半島地震と同じように漁港が少し隆起するような兆しを確認した。そのため水位が10~30cm減っている」と述べた。

 今後の余震での建物の倒壊に対し、顔教授は「古い建物は本当にきちんとした補強が必要。建築基準法の改正前に建てられた建物、特に高い建物は危険だと思う。2018年、2022年、そして今回の地震で2~3階建ての建物は古くても被害はあまり見られなかったが、5~7階建ての建物が損傷して倒壊しているのをよく見かける。次の地震がいつ来るか分からないので、短期間で建物がさらに損傷するかどうかは分からない」と警鐘を鳴らした。

 その後も政府の対応や地質学者としての気づきについて語った顔教授。顔教授へのインタビューは「8bitNews」公式YouTubeチャンネルにて詳報している。

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