いろいろな麻婆豆腐を食べ比べ 中野で四川フェス
時計回りに、上から麻婆豆腐に取りつかれたインフルエンサーの5歳さんによる最高品質の羊肉と国産完熟山椒を使った「羊肉麻婆豆腐丼」(株式会社マーボードウフ)、青島ビール缶を挟んで、四川省特級厨師による「緑・成都麻婆」(四川料理 華美)、毎年人気の「頂点麻婆豆腐」は辛さが選べる(陳家私菜)
四川料理が集結する人気のフードイベント「四川フェス2024@中野麻婆豆腐商店街」が東京・中野セントラルパークで開催中だ。会場には、赤や白、羊肉を使ったものなどさまざまな麻婆豆腐を中心に辛かったり痺れる料理、甘味などもあり、来場者の五感を満足させている。
開催回数を重ねるほどに人気上昇中。今年も、麻婆豆腐発祥の店「陳麻婆豆腐」やミシュランひとつ星シェフの澤田州平氏の「サワダ飯店」、年間100万人が来店するという「陳家私菜」など13店舗が揃い、自慢の麻婆豆腐や一品をブースやキッチンカーで提供している。
夏のような青空が広がる一方で、強い風にも悩まされた初日は、スタートの11時から多くのファンが集まり、ランチタイムには提供まで1時間という長い行列もできたが、参加者の多くはビールを片手に、野外にも関わらず会場を包む花椒の香や羊串が焼かれる香りをつまみに気長に待っている様子だった。
株式会社マーボードウフでは山椒はお好みに合わせて。ベースは食べやすい辛さなので辛党や山椒好きは追加したい
四川フェスは、四川料理を広めることを目的としたイベントで、今年は麻婆豆腐をテーマに掲げた。「食べ比べ」とあるだけに、麻婆豆腐の辛さの違いだけではなく、異なる見た目や味わいの多様さにも驚かされ、目移りする。提供の仕方も、麻婆豆腐のみ、麻婆丼、ハーフサイズなどいろいろあって進化している。
課題だったごはん問題も今年は麻婆豆腐にあうお米専用ブースが登場。多くの人がまずはお米を手に入れてから、目指す店舗のブースに並んでいるようだった。
中国の伝統芸能「変面」のパフォーマンスも。四川省の伝統劇の舞台表現及び特殊技法のひとつ。面が変わるたびに拍手や歓声があがった
12日も同所で。10~16時。
「四川フェス」は累計27万人を動員。今年は5万人の動員を見込んでいる。