ラモス氏が「キーパーに戻すと“ええ加減にせえや”と思う。そんな暇ないよね」と昨今の戦術に喝

“Jリーグの日”特命アンバサダーの朝日奈央、ワッキー、ラモス瑠偉氏、とにかく明るい安村(右から)

 またメディアと選手の関係についても「マスコミの皆さんがいなかったら誰が伝えてくれるのか。当時は“取材したい”と言われたら“いいよ。ちょっと待ってて”だった。今は広報が入って“今日はダメです”ということもある。特に代表は。あと“あなたとあなたとあなただけ”と何人か指名して“これを聞いてくれよ”と。えー?と思う。監督を困らせろよと思う。今は時代が違う。すごい嫌。選手たちも悪い。そこに隠れている選手が多い。喋りたくないんだろうけど。マスコミのお陰で伝わっているのに、みんなが書けなくなったらどうするのか。昔はテレビ放送があったけど今はないんだから」と語る場面も。

 かつて現役時代のエピソードとして「もっと厳しく書けよと思った。“ラモスさん、今日は良かった”と言われて“どこの試合を見ていた? 今日は最悪だった”と言ったら“アシストしてた”と。(その試合は)アシストしかしてない。全部うまくいかなかった。“今日はラモスが最悪だった”と書けばいい。(いいプレーをして)勝ったら“ラモスのお陰で勝った”と書けばいい。当時はいいプレーをすればいい記事を書いてくれると分かっていたから、絶対にそういう記事を書かせようという気持ちでやっていた」と語ったうえで「今の選手たちと皆さんにもうちょっと近くなってほしい。あなたたちから情報をもらうこともあるんだから」などと選手、マスコミの在り方に言及した。

 Jリーグは1993年5月15日に開幕。この日は日本記念日協会により「Jリーグの日」として登録・認定され、Jリーグでは例年、さまざまな企画を行っている。今年は1993年に発売を開始し、CM好感度ランキングで数カ月に渡り連続1位を記録した「Jリーグカレー」を期間限定で復刻し、15日に開催されるJリーグ第14節で全スタジアムで配布。その他にも「31試合フルマッチライブ配信」、ファン・サポーターSNS投稿キャンペーンなども行われる。

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