MA55IVE THE RAMPAGEはもっと上に!TVアニメ『喧嘩独学』OPの新曲が話題!〈インタビュー〉
ありきたりな喧嘩漫画ではなく、
いま自分たちが生きてる世界の話
ーーまずは『喧嘩独学』の話を。プロのいじめられっ子である光太がひょんなことから喧嘩動画で大バズリしたことで大金を手にし、お金が必要という家庭の事情もあって、不良やヤンキー、最終的にはプロの格闘家にも噛みついて稼いでいく、という話。アニメや原作で作品には触れられていると思うのですが、どんな感想を持ちましたか?
山本:僕は昔から喧嘩マンガが大好きで、初めて読んだのがお父さんが持っていた喧嘩マンガでした。喧嘩のマンガってアニメにはなくて、アクション系が多いんです。なので、アニメになったことが、そもそもうれしい。弱い子が強くなっていくのは喧嘩のマンガでめちゃくちゃ“あるある”なので、すごく読みやすいし見やすい。できればずっと続いていってほしいなって思います。
鈴木:僕は一気に見たい派なので、まだアニメを見てなくて。1週間待てないんです(笑)。webtoonで読みました。寝る前にアニメを見るんですけど、それが『喧嘩独学』に変わって完全に止まらなくなりました。というのも、ありきたりな喧嘩漫画ではなくて、いま自分たちが生きている、SNSだったり、YouTuberだったりという世界で。主人公は動画配信サイトで自分の弱いところを晒してお金を稼ぐ……正直、ネタです。でもそういうのって面白くて見ちゃうし、分かりやすく描かれているんですよ。
LIKIYA:普通の男子高校生が喧嘩動画がきっかけでどんどん有名になっていく感じがリアルで、現代の感じとリンクしていて面白いなと思います。今の社会であり得る動きだなって。主人公の光太君は、最初は喧嘩とはかけ離れた感じだったのに、どんどんのめり込んでいく感じ、強くなっていく感じが不思議で。
浦川:光太君は地頭が良くて、自分がされたことだったりを、自分はそういう人間なんだって落とすんじゃなくて、それを生かして、変換して、世の中に発信して……
神谷:僕が高校生だったころにはいなかった感じです。自分の思いを持っているというのか、「じゃあ、いじめられてやるよ!」じゃないけどそんな感じで潔い。もしかしたら怒らせたら一番怖いタイプかもしれない。”いじめられっ子”にもいろんな可能性はあるんだっていうことを考えられる作品にもなっているのかなと感じました。
浦川:ちょっとやっつけたいと思っている人たちを、視聴者たちを味方につけて、暴力だけじゃなくて、いろんな視点で攻撃できる。やっぱり現代に寄り添っている作品だなって。多様性の時代でいろんな生き方がある中で、それぞれ生き方の選択があるんだって勇気を持てるような作品にもなっていると思います。