2年連続出場の原口伸「適正階級のフェザー級でしっかり契約を勝ち取りたい。もう言い訳はできない」【ROAD TO UFC】
「ROAD TO UFC シーズン3」(5月18日、中国・上海パフォーマンス・インスティチュート)に出場するGRACHANライト級王者の原口伸(BRAVE)の試合を前にしたコメントが大会を配信するU-NEXTを通じて届いた。「ROAD TO UFC」(RTU)はアジア全域から集結したトップアスリートがUFCとの契約をかけて競い合うトーナメント戦。今回は男子フェザー級、男子バンタム級、男子フライ級、女子ストロー級の4つの階級で行われる。
原口は男子フェザー級1回戦でホン・ジュニョン(韓国)と対戦する。
RTU参戦が決まった瞬間の感想を教えてください。
「ギリギリ1カ月前とかに決まったのですが、朝起きたらマネジャーから連絡が入っていて。すぐ“よし、やるぞ”という気持ちになりました」
昨年のシーズン2では1階級上のライト級で準優勝の結果に終わりました。そこから今回また約1年かけてのトーナメントにすぐ「よし、やるぞ」と思えた心境をもう少し詳しく教えていただけませんか?
「僕としても(適正階級の)フェザー級でもう1回やり直して、そこでしっかり“自分で契約を勝ち取ろう”という気持ちが一番強かったです」
決定したのがギリギリということですが、2月に決勝戦を終えて、ダメージを抜いてからはどのように過ごしていましたか?
「直さなきゃいけないことが山積みでいっぱいあったので、それをずっと直す取り組みをしていました」
1回戦の対戦相手は韓国のホン・ジュニョン選手となりました。相手の印象はいかがですか?
「韓国人の選手で、韓国人特有の体の強さとタフさを持った“THE・韓国のファイター”という感じのイメージの選手です。去年、準決勝で戦ったのも韓国の選手でそういう感じだったのですが、立つのがすごいうまかったんです。彼らが同じジムで練習しているというのもあるので同じイメージを持っています。頑張るタイプですよね、きっと。絶対立ってくるとは思っていて。僕も改良してきて、倒してすぐに固めようとして次の動作へと行って、際で立たれるというようなことが多いのですが、1個のテイクダウンにいくらでも時間を使おうというくらいの気持ちでいます。もし立たれたら立たれたで、もう1回、そのクラッチを外さず倒して、1分くらいかけて背中を着けさせるというくらいの感覚で。そこをちゃんとできればしっかり勝てると思っています」
打撃のほうはどんな印象ですか? 踏み込むワンツーの右が要注意でしょうか。松嶋こよみ選手も被弾していました。
「右が強いというのはあるけれど、本当は右からの左の返しに一番警戒しています。蹴りもローと腹を打ってくるけれどそこは良くも悪くも我慢というか、蹴りが入る位置じゃないと自分もタックルに入れないので。インローも、めんどくさいと思います。ただやっぱりそれよりも、先ほど挙がったツーフックがややこしいと思っています。そこだけはもらわずにという形で作っています」
フェザー級トーナメント出場選手で、ほかに注目している選手や戦ってみたい選手はいますか? この階級は日本人選手が3名出場しますが、その点も含めて教えてください。
「僕としても日本人が多ければ多いほどバチバチになって、そのほうがヒリヒリして面白いのかなと思っていて。全員レスラーでそれなりに意地もあると思うので、楽しみです。河名選手の相手が6戦無敗で底が見えない未知数な感じは気になっています。他の選手も含めてざっくり戦績を見た程度で。あとは安藤選手がフェザー級でどういうコンディションを作ってくるのかに注目しています」
どういうブラケットになるのか分かりませんが皆が勝ち上がってきたらどこかしらで日本人対決を経験することになりますが……。
「そうですね、それで盛り上げていきたいです。周りの人にもマイナスな言い方で“日本人が多いね……”と言われるのですが、僕としては、日本人対決も面白いじゃないか!と思えています」
安藤選手もそうなのですが、今回、原口選手が対戦するホン・ジュニョン選手も33歳で21戦を経験しています。ベテランと戦うことについては?
「そういう部分も、前回決勝のロン・チュー戦で経験できたことだと思っています。あの試合でやらなければいけなかったことをちゃんとやれば、今回の相手との試合は大丈夫だと思っています」
この舞台でどんな試合をしたいと思っていますか?
「タックルに入るタイミングだったり、僕としてはいつもはレスリングで寝かせてパウンドでだったり、立たせたらもう1回倒して、という試合運びだったところが、今回は1回倒してから、そこから柔術的な動きなど合わせる練習をしてきたので、そういうところを見てほしいです」