2年連続出場の原口伸「適正階級のフェザー級でしっかり契約を勝ち取りたい。もう言い訳はできない」【ROAD TO UFC】

(©U-NEXT)

 実際どんな展開になっていくと予想していますか。
「相手選手の過去の試合を見た感じではフィニッシュがすごくあるかというとそんなことはないので、ドロドロな試合になりそうな気もしています。前回はレスリングを飛ばして使い過ぎた、というのがあって、5分3Rの15分間のなかでやらなければいけないことを5分間で全部やってしまった反省点があります。今回はそこを我慢してしっかり15分レスリングを使うことができればコントロールできるという考えではいます」

 UFCにつながる舞台に出場するにあたって、どんな選手として、世界の人にこの試合に注目してもらいたいですか?
「去年負けて言うのも何ですが、自分では勝手に“自分はUFCに行くべき存在だ”と自分を信じて、そう思い込んでいるんです。その思いは去年より強くなっていて。フェザー級で、自分としては適正なのだからもう言い訳ができないですし、自分が望んでいた階級でできることで“行きたい”のではなく“行かなくてはダメな存在だ”と思っています」

 昨年RTUで戦った3試合の経験は、振り返っていかがですか?
「1年間走り抜けて、精神的に落ちる部分もありました。でもそれは自分を強くしてくれたので、去年のミスで修正しきれなかったものを今回修正していきたいというのはあるので、そういう意味でいい経験だったと思います」

 ではどんなふうにフェザー級で作り直しているのかを伺いたいのですが、まず減量のなかったライト級と比べて、そもそも体重を作ることだったり、コンディションの面ではいかがでしょうか。
「まず、減量がちゃんとあるほうが精神も研ぎ澄まされて、感覚もピリッとして“あ、試合だ”って感じがあったのですけれど、ライト級の時にはこれがなかったんだなって。戻ってきたという感じです。減量していると勝手に試合のことを考えるようになりますし、減量する分、体の疲れも溜まるからケアもしっかり気を使えている。逆に減量がない分、ライト級のときはそういうところが雑になっていたのかな、ということも感じます。気持ちを整えて試合に臨めそうです」

 話が飛んでしまうのですが、同門の武田光司選手も同タイミングでフェザー級に落としました。先輩から何か言葉をかけられたりはしましたか?
「“早く行ってくれ”って一言かけてくれましたね」

 練習環境や取り組みとして、新たに始めたり加えたりしていることはありますか?
「現在も協栄ジムに行って大橋忠幸さんのもとMMAで使えるボクシング技術と足の運びを教わっているのと、タケダイグウジさんにムーブメントを教わり始めていて、まだ関わり始めて日が浅いからその成果が今回どれだけ出るかは分からないのですが、戦略を立てていただいている面はとても心強いです。そういう方々から教わったことを対戦相手と体型が近い選手にひたすら試してやっているという感じです」

 そういうなかで感じていることを教えてください。
「“MMA、全然知らなかったんだな”と痛感しています。これまで“怖いもの知らず”で行けたのも、それはそれで強さではあったとは思います。でも今はちゃんと1から戦略を立てて試合に臨むことに対して、すごく楽しみに感じています。ちょうどアジャストしていく期間で、下手くそでも立ててもらった戦略通りの動きをしようとしているところですけれど、現地に入ったらそれを自分なりに落とし込んで、機械的にならないように動こうと思っています」

 かなり細かく戦略や相手選手への対策を立ててきたということでしょうか?
「タケさんたちが相手のクセなどをいろいろ分析してくれて、こっちに動いたらやばいとか、こっちに動くと当たりづらい、そういうものを細かく教えていただいて意識できるようになってきたので、そこに対しては自信につながっています。振り返ってみるとこれまでは対策はざっくりしながらも、自分のやることは曲げずに行けば勝てるという感覚でした。今は相手が何してくるかを細かく見て、そのなかで自分がやることをぶつけていこうという感じなので、自分になかったことをできるようになっていますね」

 進化した姿を期待しています! 最後に、U-NEXTのライブ配信を通して応援する皆さんに、メッセージをお願いします。
「僕自身、2回目の挑戦となりますが、フェザー級で自分の力でしっかり契約を勝ち取りたいと思うので、応援よろしくお願いします」

 なお大会の模様は18日19時からライブ配信される。

「ROAD TO UFC SEASON3 エピソード1&2」(5月18日、中国・上海パフォーマンス・インスティチュート)
〈対戦カード〉
■エピソード1:日本時間19時開始
◆男子フェザー級(65.8kg以下)
ズー・カンジエ vs. 安藤達也

◆男子フェザー級(65.8kg以下)
原口伸 vs. ホン・ジュニョン

◆女子ストロー級(52.2kg以下)
フォン・シャオツァン vs. キラン・シン

◆女子ストロー級(52.2kg以下)
ホアン・フェイル vs. 本野美樹

◆ウェルター級(非トーナメント)
バテボラティ・バハテボラ vs. キム・ハンスル

■エピソード2:日本時間21時開始
◆男子フェザー級(65.8kg以下)
シエ・ビン vs. イーブーゲラ

◆女子ストロー級(52.2kg以下)
シー・ミン vs. ソ・イェダム

◆男子フェザー級(65.8kg以下)
河名真寿斗 vs. ソン・ヨンジェ

◆女子ストロー級(52.2kg以下)
プリヤ・シャルマ vs. ドン・フアシャン

◆女子フライ級(非トーナメント)
ワン・ツォン vs. パウラ・ルナ

「ROAD TO UFC SEASON3 エピソード3&4」(5月19日、中国・上海パフォーマンス・インスティチュート)
〈対戦カード〉
■エピソード3:日本時間19時開始
◆男子バンタム級(61.2kg以下)
ダーエミィスウ・ザウパースー vs. 小崎連

◆男子フライ級(56.7kg以下)
ジョン・アルマンサ vs. アンガド・ビシュト

◆男子バンタム級(61.2kg以下)
ユ・スヨン vs. 野瀬翔平

◆男子フライ級(56.7kg以下)
ジー・ニウシュイエ vs. チェ・ドンフン

◆ライト級(非トーナメント)
キ・ウォンビン vs. 雑賀達也

■エピソード4:日本時間21時開始
◆男子バンタム級(61.2kg以下)
バーエゴン・ジェライスー vs. カンタラージ・アガーサ

◆男子フライ級(56.7kg以下)
キルー・シング・サホタ vs. イン・シュアイ

◆男子バンタム級(61.2kg以下)
キム・キュサン vs. 中西透暉鷹

◆男子フライ級(56.7kg以下)
松井斗輝 vs. ルエル・パニャレス

◆女子フライ級(非トーナメント)
ヤン・チーフイ vs. リサ・キリアコウ
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