無冠ながら参戦の松井斗輝「多分力む。とにかく気持ちを見せて絶対に勝ちたい」【ROAD TO UFC】

「ROAD TO UFC シーズン3」(5月19日、中国・上海パフォーマンス・インスティチュート)に出場する松井斗輝(THE BLACKBELT JAPAN)の試合を前にしたコメントが大会を配信するU-NEXTを通じて届いた。「ROAD TO UFC」(RTU)はアジア全域から集結したトップアスリートがUFCとの契約をかけて競い合うトーナメント戦。今回は男子フェザー級、男子バンタム級、男子フライ級、女子ストロー級の4つの階級で行われる。

 松井は男子フライ級1回戦でルエル・パニャレス(フィリピン)と対戦する。

男子フライ級トーナメントに出場する松井斗輝(©U-NEXT)

 RTU参戦が決まった瞬間の感想を教えてください。
「正直、自分が出ていいのかって思ったんですけど……、今はだんだんは気持ちが上がっていい練習ができています」

「自分が出ていいのか?」という気持ちになった理由をもう少し詳しく教えていただけますか?
「キャリアを見渡して、ベルトを携えてRTUに参戦する選手が多いなか、自分はまだベルトも獲っていないし、前戦で負けているので」

 気持ちが上がってきたなかで、どんなことを考えていますか?
「フライ級は(日本の)選手層が厚い中で、選ばれたのが自分だけなのでしっかり一生懸命頑張ろうと思いました」

 1回戦で対戦するルエル・パニャレス選手の印象は?
「フィリピン人でストライカーですが、意外と綺麗な打撃をやる印象。ですが僕は打ち合いでは負けないですし、パンチは問題ないと思っています」

 どんな試合にしたいですか?
「自分の得意なところは打撃なので、そこは絶対引かないようにして、MMAの試合なのでいろいろ試しながら、いろいろ出しながらやっていきたいです」

 いろいろ試していくという課題はありながらも実際はどんな展開になっていくことが予想されますか。
「結局、打撃の戦いになるかなって思っています」

 対戦相手がルエル・パニャレス選手に決まってからは、対策練習もやりこんできたのですか?
「基本的にはいつも通りなのですが、打撃のスパーリングを1日やるようにしていました。相手がサウスポーなのでサウスポーの選手とやったりしてきましたね」

 オーソドックス対サウスポーということになりますが、過去の試合を見ると、相手の左のハイキックが強力な武器のように思えるのですが、松井選手としてはどこに注意をしていますか?
「はい、そうですね。一番しっかりと警戒しているのはハイキックです」

 打撃の印象が強いですが、一本勝利も挙げている選手のようですね?
「どちらかというとテイクダウンして極めるというよりはパウンドで仕留めている印象です」

 ご自身としての理想のフィニッシュは?
「左フックでKOしたい!とは思うのですが、多分、力んでうまくいかないので(苦笑)、とにかく気持ちを見せて判定でも、絶対に勝ちたいと思います」

 もう力んでしまうことも想定なのですね。
「いつもそうなんです。多分……、RTUで舞い上がると思うので、硬くなりそうです。大舞台になればなるほど力みが出てしまいます。もちろん、デビュー戦の頃などと比べれば、だんだんほぐれてきて、良くなっているとは感じています」

 そういう戦いの場に入場するとき、どんなことを考えているのですか?
「できるだけ“無”でいるようにしています」

 フライ級トーナメント出場選手で、ほかに注目している選手や戦ってみたい選手はいますか?
「去年準優勝した、中国のジー・ニウシュイエ選手と、その対戦相手である韓国のチェ・ドンフン選手が強いのではないかと思っています。ただ本当に次の試合しか考えられないので、まずはそこを勝ちたいと思います」

 ジー・ニウシュイエ選手は、同門の先輩であり昨年のRTU優勝者でUFC契約を果たした鶴屋怜選手が決勝で倒した相手だから、ということも意識しているのですか?
「特にそういう意識はありません」

 UFCにつながる舞台に出場するにあたって、どんな選手として、世界の人にあるいはUFCに対して、この試合に注目してもらいたいですか?
「自分は打撃の選手なので、静かな試合というよりは派手な試合を見せられれば一番いいです」

 その派手さというのは、たとえば「バンバンKOするところを見せていきたい!」ですとか、そういうイメージでしょうか?
「それが理想ですね(笑)。若い分、勢いで行きたいとは思っています」

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