無冠ながら参戦の松井斗輝「多分力む。とにかく気持ちを見せて絶対に勝ちたい」【ROAD TO UFC】

(©U-NEXT)

 海外で試合をすることについては、どんな心境ですか?
「中国の選手と対戦する可能性があったのですがフィリピン選手になってよかったなとは思っています。中国で行う試合で中国人というのは嫌だなとは思いました」

 今後も中国の選手で向こうのホームという可能性は残っていますが、ブーイングなどを受ける覚悟もできていますか?
「全然、そこは楽しみですけど……、経験がないのでなんとも言えないのですよね(苦笑)」

 この試合に向けての練習環境を教えてください。
「ほとんどは所属するBLACK BELT JAPANの道場でやっていて、週1回、岡田(遼)さんのジムでのパーソナルで、見てもらっています」

 同じ階級の鶴屋怜選手とのスパーリングはいかがですか?
「UFCの契約を決めていて、何回やってもやられますし、食らいつくことでいい練習ができています」

 そんな鶴屋選手のスパーリングパートナーとして、たとえば鶴屋選手の相手がストライカーだった場合など、ご自身が打撃面で貢献していると思うこともありますか?
「もしそう思っていてくれている部分があればいいのですが、自分がそういう実感を持つことはないですね」

 練習パートナーは他にどんな選手がいますか?
「1回の練習で5Rスパーリングをやるのですが、毎回違う相手ですが、太田(忍)さんだったり、征矢(貴)さんとやらせてもらったりもしています」

 組みを課題にする中でオリンピアンの太田選手との練習はいかがですか?
「組まれたらヤバいですね、筋肉がめちゃくちゃあるというわけではないけれど力が強くて首が折れそうになるくらいなんです」

 前戦は、今年の7月に伊藤盛一郎選手が持つキング・オブ・パンクラスの座に挑戦する、ムハンマド・サロハイディノフ選手との対戦でした(2023年12月)。これから海外で外国人選手と戦うにあたって、タジキスタンの選手とのフルラウンドの対戦経験はいかがでしたか?
「初めて外国の選手と戦って、まず向き合ったときに目の色も違って。オーラというか、威圧感もあって、スタミナもすごく強かったです。やっぱり練習でどれだけやっていても試合のほうが疲れるし、3Rやって、とてもいい経験になりました」

 フィニッシュにつながる動きまではさせなかったことについては、敗北はしたものの、組みの面で自信になりましたか? またどういったことを課題だと捉えていますか?
「はい、自信になりました! 課題は、守ることはできたけれど守ってばかりになってしまって、そこから体を入れ替えたり離して打撃をやったり、そういう部分ができていませんでした」

 そして、今年2月に予定されていた秋葉太樹戦ですが、この試合は松井選手が大幅な体重超過をし(6.8kg)中止となりました。この件の経緯を教えていただけませんか?
「いつも通り水抜きをやっていたのですが、倒れてしまい、救急車で運ばれ、そこから点滴を打ったり、水分も摂って回復して、それから計量会場に行きました。その時点でもう試合が中止になることは決まっていたこともあり、回復するために水や軽い食事を摂取していたので、そのうえで計量したら、あの数字になってしまった……というところです」

 水抜きではどれくらい落としているのでしょうか?
「いつも3kgくらいなのですが、前回は4kgくらいでした」

 これまで問題なかったのだとしたら今回起きたことの原因を究明し、改善に努めてきたということですよね。
「先輩方に相談しました。ムハンマド選手の試合から2カ月ないくらいで次の試合だったので、体が体重を落とさないように維持していて、体重も落ちにくくなっていました。ご飯は正直全然食べれていなかったので、それで体調も悪くなってきたのかなという感じです」

 鶴屋浩代表もですが、ジムの先輩たちや周りの方からはどんな言葉や、アドバイスをもらったのでしょうか?
「みんなから、自分がこのまま落ちちゃうんじゃないかって心配されていたみたいなのですが、そういうなかで“チャンピオンになって取り返すぞ!”って言ってくれて。自分は正直もう辞めたいと思いましたけど、そういう言葉をもらって、頑張ろうと思いました」

 問題なく減量できて、試合ではしっかり本来の力を出せそうですか?
「はい! 試合では出せます。扇久保(博正)さんからは、練習の技術もそうなのですけど、今回も減量のことも聞いていて、全部、教えてくれていました」

 思いきりトーナメントで力を発揮してくれることを楽しみにしています。それでは、U-NEXTのライブ配信を通して応援するみなさんに、メッセージをお願いします。
「一生懸命戦って、必ず、勝ちます!」

 なお大会の模様は19日21時からライブ配信される。

「ROAD TO UFC SEASON3 エピソード1&2」(5月18日、中国・上海パフォーマンス・インスティチュート)
〈対戦カード〉
■エピソード1:日本時間19時開始
◆男子フェザー級(65.8kg以下)
ズー・カンジエ vs. 安藤達也

◆男子フェザー級(65.8kg以下)
原口伸 vs. ホン・ジュニョン

◆女子ストロー級(52.2kg以下)
フォン・シャオツァン vs. キラン・シン

◆女子ストロー級(52.2kg以下)
ホアン・フェイル vs. 本野美樹

◆ウェルター級(非トーナメント)
バテボラティ・バハテボラ vs. キム・ハンスル

■エピソード2:日本時間21時開始
◆男子フェザー級(65.8kg以下)
シエ・ビン vs. イーブーゲラ

◆女子ストロー級(52.2kg以下)
シー・ミン vs. ソ・イェダム

◆男子フェザー級(65.8kg以下)
河名真寿斗 vs. ソン・ヨンジェ

◆女子ストロー級(52.2kg以下)
プリヤ・シャルマ vs. ドン・フアシャン

◆女子フライ級(非トーナメント)
ワン・ツォン vs. パウラ・ルナ
「ROAD TO UFC SEASON3 エピソード3&4」(5月19日、中国・上海パフォーマンス・インスティチュート)
〈対戦カード〉
■エピソード3:日本時間19時開始
◆男子バンタム級(61.2kg以下)
ダーエミィスウ・ザウパースー vs. 小崎連

◆男子フライ級(56.7kg以下)
ジョン・アルマンサ vs. アンガド・ビシュト

◆男子バンタム級(61.2kg以下)
ユ・スヨン vs. 野瀬翔平

◆男子フライ級(56.7kg以下)
ジー・ニウシュイエ vs. チェ・ドンフン

◆ライト級(非トーナメント)
キ・ウォンビン vs. 雑賀達也

■エピソード4:日本時間21時開始
◆男子バンタム級(61.2kg以下)
バーエゴン・ジェライスー vs. カンタラージ・アガーサ

◆男子フライ級(56.7kg以下)
キルー・シング・サホタ vs. イン・シュアイ

◆男子バンタム級(61.2kg以下)
キム・キュサン vs. 中西透暉鷹

◆男子フライ級(56.7kg以下)
松井斗輝 vs. ルエル・パニャレス

◆女子フライ級(非トーナメント)
ヤン・チーフイ vs. リサ・キリアコウ
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