東京で日本のスタートアップが世界とつながる 宮坂副知事も期待「世界の“結節点”に」最大6億の事業支援も

約2000点ものハードウェア制作ツールがそろう「TIB FAB」

ものづくり系スタートアップ垂涎!3Dプリンター、3Dスキャナー、各種工作機械がそろうスペースも

 TIB全体で約6000平方メートルにもなる広大な敷地内にはメイン館(SusHi Tech Square 2~3階)と別館、施設裏のガレージスペースがある。

 メイン館2階には大型ビジョンを備えたステージがあり、国内外のスタートアップ関係者が集う多彩なイベントを開催。また、2~3階には大小さまざまなミーティングスペースやサロンがあり、チームのミーティングや支援者との交流の場として利用できる。

「TIB FAB」では、約2000点ものハードウェア制作ツールを無料または低料金で利用でき、プロトタイプの製作やプロダクトの試作が可能。3Dプリンター、3Dスキャナー、レーザーカッター、UVプリンターといったデジタルファブリケーションや、ボール盤、バンドソー、グラインダー、エアツールといった工作機械、半田ごて、実体顕微鏡、リワークマシンといった基板実装や回路設計用の機械、オシロスコープや直流安定化電源、恒温恒湿試験機といった専門的な電子計測器や環境試験機などがそろい、大きな音や粉じんが出る作業ができる防音作業室も備えるほか、テクニカルアドバイザーによる使い方のサポート、ビジネス展開のサポートなども受けられる。日本だけでなく海外のスタートアップの利用も受け入れることで「日本の技術者・企業と海外のモノづくり系スタートアップがつながるきっかけにもなる」と宮坂副知事も期待を寄せている。

 別館のTIB「SHOP」はTIBで選抜されたスタートアップによる商品のテストマーケティングの場となっており、一般消費者向けのプロダクトや食品などを最大2カ月間、試験的に販売することができる。有楽町という立地はもちろん、国内外のスタートアップ支援者や起業仲間ともつながりやすい場でテストマーケティングができるうえ、商品の陳列や接客のサポートも受けられる。

別館のTIB「SHOP」では6つのプロジェクトによるテストマーケティングを実施