長友佑都「食はサッカー選手の第一の武器。全ての基本」心と体の強さの秘訣とは

CM撮影中の長友。役作りに集中!

パフォーマンス向上の鍵は “糖質コントロール”

 長友の食事管理の最大の特徴は、糖質コントロールにある。体内に多く蓄えられ、効率の良いエネルギー源となる脂質を活用するためだ。もちろん極端な糖質制限はNG。適度に糖分を摂取し、血糖値をコントロールすることでコンディション管理に役立てている。

「先ほどもお伝えしたように、一番重視しているのはバランスです。何事も過度に偏ると弊害が出るものです。今はバランスに重きを置くことを意識しています。その結果、パフォーマンスが上がりました。食事の意識改革をスタートしてから、糖質をコントロールする食事や、食材や産地にこだわる食事を試行錯誤してきましたが、バランス重視の食事法が今の僕の年齢や体にはしっくりきていますね」

 口に入れるものにも人一倍気を使っているそうだが、特に気を使っているのは何か。

「食材の鮮度と質にはこだわっています。添加物の少ない調味料など、できるだけ自然なものを選ぶのがポイントですね。それと、オメガ3系の油であるアマニ油など、体に良い油も積極的に取り入れています」

 まさに、ストイックな食生活。食に対する哲学についても聞いてみた。

「食はサッカー選手にとって、プレーと並ぶくらい大切なことのひとつだと思います。練習や筋力トレーニングももちろん大切ですが、それらの土台となるのは食事です。良質な食材をバランス良く摂取することで、初めて高いパフォーマンスを発揮できる体づくりが可能になるからです。食は全ての基本であり、それをおろそかにしては一流の選手にはなれません。そのうえで、睡眠やトレーニングなどにバランス良く取り組むことが非常に大切ですね」