雑賀達也「チャンスがあったらスパッ!と切り落とす。日本一のKOアーティストだっていうのをお見せしたい」【ROAD TO UFC】
「ROAD TO UFC シーズン3」(5月19日、中国・上海パフォーマンス・インスティチュート)に出場する雑賀“ヤン坊”達也(DOBUITA FIGHT SPORTS GYM)の試合を前にしたコメントが大会を配信するU-NEXTを通じて届いた。「ROAD TO UFC」(RTU)ではUFCとの契約をかけたトーナメントのほかに、さらなる機会を提供する場として非トーナメント戦が実施されるのだが、雑賀はその男子ライト級非トーナメント戦でキ・ウォンビン(韓国)と対戦する。
上海でファイトウィークを過ごしている現在のコンディションはいかがですか?
「コンディションはバッチリですね。なんか“いつもより調子いんじゃね?”くらい思ってます(笑)」
試合会場でもある上海パフォーマンス・インスティチュート(PI)はいかがですか?
「すごいですね、日本にはないなっていう感じで、うらやましかったですね。こういう環境で練習できたことはめちゃめちゃアガりますね。基本的にケージの中に入るとスイッチが入るので、ちょっとPIの練習用のオクタゴンに入っただけでもスイッチが入っちゃったりとかして(笑)。興奮してました」
試合に向けてはその上がりまくった興奮や高ぶりをおさえたいところですか?(笑)
「そうですね、ちょっと気持ちのコントールをしながら(笑)。でもスイッチと言ったとおりで、しっかり切り替えるイメージはできています」
この参戦が決まったときの気持ちを振り返ると?
「まず、連絡がきたのは仕事中でした。米海軍の基地の中で働いているのですが、仕事の段取りなどをして船から降りるときに携帯が鳴ったらこの件で、その場で一回止まっちゃって、後ろに人がつっかえちゃいました(笑)。“え!?”みたいな感じですぐ(電話を)かけ直しますと言って。一回、時が止まっちゃいましたね。“マジか”って」
対戦相手のキ・ウォンビン選手の印象は?
「とにかく筋肉モリモリだなっていうのと、フィジカルがすごそうだということ。韓国の選手特有の、気持ちの強さはちょっと厄介だなとは思っています」
どんな試合をしたいと思っていますか?
「僕はいつも通りです。チャンスがあったらもう、そこをスパッ!と切り落とすような。すきは逃さず行こうという感じですし、あっちがMMAで来ればこっちもそれで対応する感じで、いつも通りKOをしようかなと思ってます」
いつも通りKOというのはヤン坊選手にしか言えませんね。
「それが通常運転ですからね(笑)」
相手のMMAに対しても対応するということでしたが、年末のパンクラスの次期タイトル挑戦者決定戦での粕屋選手との試合で組みの展開にもしっかり対処できるという姿を見せてくれました。ああやってフルラウンド戦い抜いて勝ち切ったことは世界で戦うにあたり自信になっていますか?
「そうですね、今までそういう練習もしてきて。やっぱり連敗した時はそこが足りないってすごく周りには言われてしまっていたので、力を入れてきたのですが、実際、試合になると1ラウンドで終わっちゃってるんで、あんまり皆様に見せる機会がなかった。そういうなかでやっとこ、その12月の試合で見せられたなと思っています」
今、こういうショートノーティスのチャンスも逃さないために練習のなかで常に取り組んでいる課題などはあるのですか?
「基本的に全体的なスキルの向上だったりレスリングのポイント、ポイントを見つめ直すところをやってみたり、あとはフィジカルと心肺機能が向上するトレーニングを結構やってきました。ここ最近はずっとそれをやってる感じです」
今回ワンマッチでの参戦です。試合でどんなアピールをしたいですか?
「俺が日本一のKOアーティストだっていうのをお見せしたいのと“なんだこのサムライ!”みたいな、スパッと切り落としちゃうかのような“まさに刀のようだ”といった表現をされたいですね、切れ味抜群!みたいな」
では、実況解説陣がどんな表現をするかにも期待しています! ところで、UFCの公式サイトに載っているアンケートに「UFCとは」という設問があり、ヤン坊選手の回答は「『自分はどこまで遠くまで来たのか?』に対する答えを見つけることです。」とありました。意味は分かるのですが、もう少し詳細を伺うことはできますか?
「格闘技を、26歳だっけな……、そこから始めてきて、いろんな戦いをしてきて、後輩たちもできてきて、そしてベルトも獲って。自分がどこまで来たのか、つまりどこまで通用するレベルになったのか。その答えを見つけていきたいなという感じです。みんなそうかもしれないですけど、本当に憧れというか、自分が触れることのできる世界だと思っていなかったので、始めた頃は。でもまさか自分がこうして玄関に立たせてもらえたので」
U-NEXTで応援している皆さんにメッセージをお願いします!
「しっかりKOをして僕のストライキングは世界に通用するってことをアピールして契約につなげていきたいと思ってます。ぜひU-NEXTで見てください。応援よろしくお願いします!」
なお大会の模様は19日19時からライブ配信される。
〈対戦カード〉
■エピソード1:日本時間19時開始
◆男子フェザー級(65.8kg以下)
ズー・カンジエ vs. 安藤達也
◆男子フェザー級(65.8kg以下)
原口伸 vs. ホン・ジュニョン
◆女子ストロー級(52.2kg以下)
フォン・シャオツァン vs. キラン・シン
◆女子ストロー級(52.2kg以下)
ホアン・フェイル vs. 本野美樹
※ホアンが体重超過で試合中止。本野が2回戦進出
◆ウェルター級(非トーナメント)
バテボラティ・バハテボラ vs. キム・ハンスル
■エピソード2:日本時間21時開始
◆男子フェザー級(65.8kg以下)
シエ・ビン vs. イーブーゲラ
◆女子ストロー級(52.2kg以下)
シー・ミン vs. ソ・イェダム
◆男子フェザー級(65.8kg以下)
河名真寿斗 vs. ソン・ヨンジェ
◆女子ストロー級(52.2kg以下)
プリヤ・シャルマ vs. ドン・フアシャン
◆女子フライ級(非トーナメント)
ワン・ツォン vs. パウラ・ルナ
〈対戦カード〉
■エピソード3:日本時間19時開始
◆男子バンタム級(61.2kg以下)
ダーエミィスウ・ザウパースー vs. 小崎連
◆男子フライ級(56.7kg以下)
ジョン・アルマンサ vs. アンガド・ビシュト
◆男子バンタム級(61.2kg以下)
ユ・スヨン vs. 野瀬翔平
◆男子フライ級(56.7kg以下)
ジー・ニウシュイエ vs. チェ・ドンフン
◆ライト級(非トーナメント)
キ・ウォンビン vs. 雑賀達也
■エピソード4:日本時間21時開始
◆男子バンタム級(61.2kg以下)
バーエゴン・ジェライスー vs. カンタラージ・アガーサ
◆男子フライ級(56.7kg以下)
キルー・シング・サホタ vs. イン・シュアイ
◆男子バンタム級(61.2kg以下)
キム・キュサン vs. 中西透暉鷹
◆男子フライ級(56.7kg以下)
松井斗輝 vs. ルエル・パニャレス
◆女子フライ級(非トーナメント)
ヤン・チーフイ vs. リサ・キリアコウ