4分で“これだけ泣けるか”っていうぐらい泣いたドキュメンタリー短編映画『おじいちゃんの型友禅ーKata Yuzen』を観た!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
梅雨の前に夏ですか? みたいな天気になったりで体調管理が大変ですよね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか? 僕は坊主にして良かったと思う今日この頃です。いや、後付けですが。
では今週も始めましょう。
現在開催中の「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024」、U-25 プロジェクトという25才以下の監督した短編映画というカテゴリーがあるのですが、この作品、びっくりするぐらい泣いた。
「型友禅」というのは、染め物を、なんていうんですかね?版画のように型紙を用いて染めていく日本古来の技術だそうで、その職人である祖父が、引退と廃業を決意した後の、最後の仕事を、孫が映像として残すというドキュメンタリー。
もう、エピソードから泣けてこない!?
廃業の理由が「跡継ぎがいないから」で、それは「伝統的な技術が失われていく」と、ニアリーイコールで、今から高齢のおじいちゃんに修行をつけてもらうわけにもいかないから「なんとか”残そう”と、あがいた一手」だったのではないかと、筆者は想像します。
国際映画祭に参加するというのも、この文化自体が世界に伝わるし、非常に”ドキュメンタリー”という形式のあり方を、考えてよく使われていて、それを25才以下が作っていると思うと、日本の芸能の未来を想像して、また感動。
「面白い」とか「楽しい」とか、英語にすると「fun」とか「exciting」が注目されがちですが、もう一つ「知的欲求が満たされる」、英語でいうと「interesting」が、あるんですよね。
知らないことを知る喜びと、失われゆく文化から感じる哀愁、若手が育っていることへの期待、そして、これがこの作品を映画にしている本質…家族愛!
ドキュメンタリーでありながらキチンと「物語」なんですよ!
そんな“泣ける色々”が詰まった4分間。
是非ぜひ、皆様ご覧いただき、海外の友人等に勧めて下さい。
作中でも語られていましたが、なんとかこの技術が残されていくことを願います。