菊池亜希子、人気絵本『ねずみくんのチョッキ』作者との対面に「なんて幸せなことだろう」

ねずみくんのぬいぐるみを手にする菊池(右)と作者のなかえなかえよしを氏

 6歳と4歳のふたりの子育てをしている菊池は、作品の魅力を「我が家の子どもたちは『ぞうのボタン』からねずみくんの絵本に触れたんですけど、成長していっても何度も繰り返し読んでいる。最近は私の母が “懐かしい” と言って孫と一緒に読みながら、最後のオチでニヤニヤ笑っちゃうということがあって。年を重ねてもまっさらな気持ちで絵本の世界に入っていけて、それが自分の世界とつながっていく」と絶賛。

 菊池が「ねずみくんの絵本は背景が描かれていなくて、日常のささやかなやりとりを描いているのに、こんなに飽きなくて続いているのがすごい」と驚くと、なかえ氏は「白いマスの中に描いているのは、与えられた条件の中でお話ができるかなという感じで作っているから。自分も真ん中で生きるより隅っこのほうが居心地がよくて、今日はねずみくんも隅っこで心地良くしてるかなと思ったら、隅っこから解放されて結構楽しく派手に飛び回っていました(笑)」と笑顔になった。

 最後に、菊池は展覧会の見どころを「今まで頭の中に広がっていたねずみくんの絵本の世界にようやく入れたなという気持ち。仕掛けや自分で手を動かせる場所があちこちにあって、2次元の世界が立体になって命を吹き込まれ、その中を一緒に歩いてみる楽しさがある。子どもと来て楽しいのはもちろん、すっかり大人になってもみんな子どもだった頃の気持ちで楽しむことができるすごくあたたかい展覧会」とアピールした。