MAOが7・21両国でのKO-D無差別級王座挑戦に意気込み「無差別とUNIVERSAL獲ることがあったら、全く違う色の防衛戦をやっていきたい」【DDT】

KO-D無差別級王座挑戦への意気込みを口にした

 トーナメント期間、「UNIVERSALのベルトを持っていることを意識したか?」と問われると「どんな試合のときも入場でベルトを持って行くと決めてるんです。トーナメントでも毎回ベルトともに入場して、UNIVERSALチャンプとしての誇りがあるんです。2回戴冠したけど、今回のUNIVERSAL、積み上げているものが(前回と)違うなというか。ほかの誰にもできないことをしてるんだという自信の表れにもなるし。トーナメント戦っていくなかでも、このベルトがどんだけ励みになったか分からないです。ポイズン澤田JULIEと戦って、MAOという存在が飲まれなかったのも、UNIVERSALチャンプとしてのMAOだからだと思うし。準決勝、決勝と辛い戦いがあっても、俺はUNIVERSALチャンピオンなんだという、このベルトともに成長してきた過程と自信があるので、ベルトのおかげで勝ち進めた。このベルトが与えてくれた影響はトーナメントではすごく大きかったです」と話した。

 決勝戦の後、佐々木と会話したように見えたが「何をしゃべっていたのか分からないんですけど、何かを託されたような感じだけはしたんです。背負うとか背負われるとか、そういうのはあの人は嫌だと思うんですけど。決勝で佐々木大輔を倒したんだぞというのは1個自信になるし、しっかりそれも背負いながら両国には立ちたいと思います」と述べた。

 ところが、佐々木が試合後に「お前に負けた男のなかの男からのお願いだ。俺の代わりに上野勇希を不幸にしてくれ。もし髙木三四郎が上がってきたら、髙木三四郎を引きずり降ろして、副社長になってくれ」と発言していたことを報道陣から聞かされると「そういう託され方をしてたんですね。俺は上野勇希を不幸にしません。髙木さんを降ろして副社長にもなりません。その託され方は背負えないけど、佐々木大輔を倒して両国に行くんだというものだけは背負わせてもらいます」と苦笑した。

 KO-D無差別級王座へは2020年2月に当時王者の田中将斗に挑んで以来、4年5カ月ぶりとなるが「(そのときは)英国帰りの勢いそのままに挑戦させてもらったんですけど。そこからサウナカミーナに入ったり、いろんな活動をしていくなか、(勝俣)瞬馬とKO-Dタッグベルトを長いこと持ってたり、UNIVERSAL1回目の戴冠をしたり、無差別に照準が向くことが全然なくて。自分からKO-D無差別級に挑戦表明するなんて、このUNIVERSALを持ってる限り多分なかったと思う。でもトーナメント優勝して、無差別に挑戦というのは決定事項になるわけで。UNIVERSAL持って優勝したなかで、必然的にそういう時期が来たのかなと思っていて。この勢いのままでKO-D無差別級までかっさらえちゃうなら、今の自分は本物なんだなと思うし。あの頃と間違いなく違うのは、自信と実績と強さが全然違う。今のMAOでKO-D無差別級に挑戦できるのは、まだ実感はないんですけど、漠然と楽しみだという気持ちだけは強くあります」と述べた。

 UNIVERSALを防衛し続け、両国でKO-D無差別級獲りに成功した場合、「チャンピオン同士の戦いとなると、みんな統一戦とかが頭に浮かぶと思うけど。僕は無差別、UNIVERSAL、EXTREMEと3本ベルトあるけど、それぞれ役割が違うベルトだと思ってる。UNIVERSALはUNIVERSALしかできない防衛戦をしたいし、KO-D無差別級を獲ったら、DDTの柱としてそういう戦いをしたいと思う。もしEXTREMEを獲ったら、EXTREMEな試合をしていきたいと思う。僕が無差別とUNIVERSAL、獲ることがあったら、全く違う色の防衛戦をやっていきたいです。KO-D無差別級はDDTという家の柱、UNIVERSALはDDTという家の庭で、間口を広げるという。EXTREMEは家の外装。柱と庭なんです。2本持ったとしても、別々のことを明確にきっちりやっていきたい」と両立したい意向を明かした。

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