芝浦エリアの大規模再開発が「ブルーフロント芝浦」に決定!空を写すツインタワーが目印
野村不動産ホールディングスの新井聡社長は「S棟の工事は今年3月13日に建物最上部の地上約230mに到達し、来年2月にスケジュール通り竣工する予定だ。建物には周囲の風景を写し込むカーテンウォールを採用。海が空の色を映して表情を変えるように、季節や天候により表情が変化する点に注目してほしい」。
JR東日本の竹島博行執行役員は「JR浜松町駅の交通結節機能を高めるべく、2026年度中に北口自由通路・南口自由通路などの完成を予定。今後、浜松町駅周辺エリアは劇的かつさらに魅力的な街へ変貌を遂げていく」と挨拶した。
続いて野村不動産の松尾大作社長が、プロジェクトの開発意義を「芝浦プロジェクトは築地市場跡地や内幸町の開発、晴海をはじめとする湾岸の住宅街、TAKANAWA GATEWAY CITYに囲まれ、浜松町駅周辺エリアにおいて竹芝・芝浦一丁目・浜松町駅西口の開発が進んでいる。三地区の事業者で連携して浜松町駅周辺エリアの活性化を担っていく」と説明。
高層部にはフランス・アコーグループ「フェアモントホテル」が日本初進出。年明け以降に婚礼や宿泊予約を開始し、2025年夏頃の開業を予定している。また、東京ベイエリアに点在するスポットをつなぐ舟の日常利用として、新たな舟運サービス「BLUE FERRY(ブルーフェリー)」の運行が開始され、さらに専用旅客船を建造して2025年度に就航を開始する。
水害対策も万全で、港区の津波ハザードマップでも敷地内の被災は想定されていないが、万が一防潮施設が破損するなどして敷地内に最大50cmの津波が到達する可能性を考え、1階に海抜4mの位置までの防潮板を設置。また、建物内で浸水した場合の対策として海抜8mの位置に防災センター、海抜23mの4階以上に電気施設などを設置している。