「同い年の王子」堂本光一に井上芳雄が巨大な白百合の花束「いつか光一くんの演出作に」

撮影・蔦野裕

 堂本光一が作・構成・演出・主演を手がける舞台『Endless SHOCK』シリーズ『Endless SHOCK -Eternal-』版が31日、帝国劇場で千穐(秋)楽を迎え、井上芳雄が巨大な白百合の花束を持って祝福に駆け付けた。

 2000年11月の初演『MILLENNIUM SHOCK』以来、堂本光一が国内ミュージカル 単独主演記録を更新し続ける『SHOCK』シリーズ最新公演。初演から上演してきた帝国劇場の建て替えによる休館もあり、今年でシリーズ終了が決定。また、新型コロナウイルス感染対策のうえで上演可能な形で構成された『Endless SHOCK -Eternal-』版は、この日の帝国劇場4・5月公演千穐楽をもって終了。

 国内演劇の単独主演記録2000回達成時や、故・森光子による国内最高記録を塗り超えた2018回達成時でのお祝いに続き、おなじみのくす玉で祝福された堂本。

 この日は、サプライズで観客全員が白百合の模造花を手にしてお祝い。客席いっぱいに咲き誇る白百合の祝福に、堂本は「今日のお客さん、全員サクラ?」と笑いを交えつつ大感激。

 さらに、舞台俳優の井上芳雄が客席から巨大な白百合の花束を持って登場。「白百合の王子」と紹介された井上は、堂本“王子”から手を差し伸べられ壇上に上がると「なんか姫の気分です(笑)」と言い、堂本に「この後、楽屋で百合風呂に入ってくれという皆さんの思い」と花束を贈呈。

 同じ1979年生まれで学年違いという2人。堂本が「たどってきた道は違えど、いろんなことを共有してきた」と言えば、井上も「『-Eternal-』が生まれたときも、光一くんと、どうやってコロナ禍で『SHOCK』を見せるかという話をしたのを覚えてます」と感慨深げに振り返りつつ「ずっとライバル役のオファーを待っているんですけど1回も出たことがない」とぼやき笑いをさそった。

 報道陣から「いつか共演は?」と聞かれた2人。堂本が「いつもメールや食事でそういう話をしているよね」と明かすと、井上も「光一くんが演出するものに僕が出させてもらう未来もあるかな、と。でもいつも飲みながら話しているので大体忘れてしまう(笑)。ぜひ実現したいです」。

 同作の後、帝劇で6月から上演される『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』に出演する井上。「なので、できるだけ早く撤去していただきたい(笑)」と笑いをさそいつつ「今日は30分だけ稽古してここに来ました。この後も30分だけ稽古がある」と退場した。

 さらにこの日は、ライバル役の佐藤勝利(timelesz)や、ふぉ〜ゆ〜の越岡裕貴と松崎祐介らキャストたちが、一区切りの千穐楽にそれぞれの思いをコメント。この日が最後の出演となる寺西拓人は「舞台の楽しさを教わった作品。何もないことが一番ですが何かあったらいつでも呼んでください(笑)」。

 ヒロイン・リカ役の中村麗乃(乃木坂 46)は、堂本から「去年の千穐楽のときに、また自分のグループに戻るけど『SHOCK』を忘れないでね、と話したけど、今年、稽古したときすっかり忘れてらっしゃったので…(11月公演の際には)忘れないようにお願いします」と言われて「はい!」と照れ笑い。

「23歳のときに『レ・ミゼラブル』で初めて帝劇に立った」と振り返ったオーナー役・島田歌穂は、堂本から「帝劇で作品を演じるのはもしかして今日が最後?」と聞かれると涙声で「そんなこと言わないでください(笑)。あのときの原風景がよみがえります」としみじみ。

 帝劇での出演はこの日が最後となる佐藤勝利は「主演舞台の後、今は鍛錬のときかなとステージから遠ざかっていたときに、光一くんから引っ張り上げてもらったこと本当に感謝しています」。

 最後に堂本も「ここでお別れになってしまうメンバーもいますけど、また違った場所で出会えることを期待していますし、ずっとともにするメンバーもたくさんいるので、最後までみんなで走り切りたい」と、11月の帝劇での大千穐楽に向けさらなる意気込みを見せていた。

『Endless SHOCK』2024年公演は7~8月に梅田芸術劇場メインホール、9月に博多座、11月に帝国劇場で本編を上演。

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