清水美砂「成田空港、そして成田の皆さんの思いがたくさん詰まった映画。愛をこめて作らせていただいた」

製作委員会のメンバーらとともにフォトセッション

 最後は「今、日本映画って海外、他のアジアの方たちに負けているかなって思う時があるんです。そう思うとちょっと寂しくて。私たち日本人は“おもてなし”という言葉もありますが、日本の良さを伝えることができることが絶対にあるんですね。それは航空会社、空港のスタッフの皆さんも表には出ない仕事をしていらっしゃいますが、そういうおもてなしをしっかりと心に留めて働いていらっしゃいます。他の日本の企業の大きな会社でも、裏でしっかりと誇りを持って仕事をしていらっしゃる方もいます。私も俳優として、日本人として日本の素晴らしさをこれからも伝えていきたいと思っています。皆さん、頑張っていきましょう。辛い仕事こそ人間として成長できると私は思っているので、人間としていい育ちをできるように辛いことも頑張ってやっていきたいと思っています。皆さんも頑張っていきましょう」と時折言葉を詰まらせながら観客に訴えた。

 同作は成田空港で地上業務などを担うグランドハンドリングスタッフの奮闘劇と、同空港で働く人々や利用者の実話を集めて作られた短編映画。成田空港地域映画製作委員会が、吉本興業の「地域発信型映画プロジェクト」と、10年来「成田を舞台にした映画をとりたい」という強い意志を持つ成田市出身のYuki Saito監督がタッグを組み、地域出身の監督の手で、成田を、再び誰もが憧れる地域・職場となるような映画が実現できないかという挑戦のもと出来上がったもの。5月31日からヒューマントラストシネマ渋谷ほかで上映されている。

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