夏始まる 花火と1000機のドローンショーが東京の夜空を彩る〈STAR ISLAND〉
日本発の未来型花火エンターテイメント「STAR ISLAND」が6月1日に東京・お台場海浜公園で開催された。2日にわたって開催される計画だったが、2日目は悪天候のため中止となったが、ファンをはじめ多くの人が会場に足を運び、鮮やかに彩られた夜空を見上げた。
日本の伝統文化である花火と最新テクノロジーを融合させ、次世代に継承する形でアップデートしたエンターテイメント。東京の夜景を背景に次々に打ち上げられる花火、幻想的な風景を浮かび上がらせるレーザーや3Dサウンド、1000機のドローンによるショー、さまざまなステージパフォーマンスなどがシンクロする。
没入感のあるショー。日が暮れて、レインボーブリッジに灯りや対岸の夜景、海上の屋形船がカラフルに輝きだしたのを合図に、白くて大きな球体を掲げながらパフォーマーたちが客席のなかを歩きながら波打ち際に設置されたステージに上がると、いよいよ開演。来場者は、パフォーマーを筆頭に、花火や音楽、光の演出に誘われるままに、「LIFE IS A JOURNEY」というコンセプトのもとで展開する約1時間35分間の人生の旅を堪能。ステージ前方の来場者はみな前のめりだった。
この日、打ち上げられた花火は約1万2000発。世界で公演実績がある日本の花火チームが夜空を彩った。
ステージショーでは「雷光炎舞『かぐづち』 -KAGUZUCHI-」を筆頭に、炎や水を使った演出を表現する多種のパフォーマーたちが登場。幻想的でファンタジックなパフォーマンスには言葉はなかったが、観客はそれゆえに想像力を働かせたりして、この特別な時間を、思い思いのスタイルで楽しんでいたようだった。
「STAR ISLAND」は2017年5月に東京・お台場海浜公園で初開催され、2018年にはお台場海浜公園に加えて、シンガポールに進出。日本での開催は約5年ぶり。福岡と東京でそれぞれ2日間の計画で行われたが、どちらの会場でも悪天候のために2日目は中止となった。