大阪・関西万博のパビリオンで展示される「地球のみんなが幸せになる未来のおかし」の審査会を開催
冒頭、プロデューサーの小山氏が「大阪・関西万博でパビリオンを一つ任されていますが、今回の万博は『いのち輝く未来社会のデザイン』というのが全体のテーマです。この『いのち』を8人のプロデューサーがそれぞれの視点で考え、見つめることになっています。僕は食を通して“いのちって何だろう?”“いのちをつむぐ”ってどういうことなんだろうということを来場者の方に感じていただくことを目指して、「EARTH MART」という空想のスーパーマーケットをモチーフにしたパビリオンを企画しています。展示の前半が『いのちの売り場』。人は八十数年間生きる間にどれくらいの命をいただきながら、自分の一つの命を守るのだろうか?そうしたことに向き合うことによって食への感謝や、地球の循環への理解を深めようというものです。
後半は『みらいの売り場』。ここでは、日本が育んできた伝統、文化、テクノロジー、さまざまな視点から未来に残したい「食べ方」のヒントを散りばめていきます。お菓子はその中の一つのテーマになっています。お菓子というものは生きるために食べるものではないですが、人の幸せや夢を象徴する食べ物だと思っています。それを子どもの視点で考えた時に、現実的な商品開発というより“この視点は本当に未来に必要なものだな”“他の国ではこういう考え方をするんだ”など、見過ごしていた、見失っていた幸せの形みたいなものに気づき、心の満腹につながればいいなと考えています。それを審査員の皆さんの視点で推薦していただき、これらのイラストはこのまま展示しながら、いくつかを商品のように展示できたらいいなと。実現性のあるなしというより、社会を見つめる視点として、お菓子の在り方を推薦していただければうれしいです」などとパビリオンと今回の募集の意図を改めて説明した。