大阪・関西万博のパビリオンで展示される「地球のみんなが幸せになる未来のおかし」の審査会を開催

審査員を務めた服部氏(撮影・蔦野裕)

 服部氏は「お菓子作りを経験している者からしたら、作る時は1グラムの材料で味がまったく変わる。子どもたちはそれをどこまで分かっているかといえば、きっと分かっていないと思う。その分かっていない部分を我々が、逆に彼らの気持ちを考えたうえで作り上げる、模索してあげることが望ましいんだろうなと(思った)。子どもたちから見れば“それは私が考えたものじゃない”と言われるかもしれないが、それでも我々は何らかの形で協力したいと思いながら作品を見ていました」などと作り手の側の視点も交えながらの選考であったことを明かした。

 鎧塚氏は「ドラえもんのような発想のものもたくさんあった。あと、中国の人が多かったように思う。社会的な問題に取り組んでいる方などもいましたね。子どもらしい発想で、大きいキャンディーがほしい!などそのままのメッセージもありました。そういうたくさんのアイデアの中で今回選ぶのは難しかったですね」とさまざまな表現方法が入り混じる中での選考の難しさを口にした。