柴咲コウの英語力に黒沢清監督「こんなに上手いとは」日本外国特派員協会で会見「日本語も自分で言うべき…?」
柴咲コウと黒沢監督「日本よりもフランスのほうが居心地が良い」と思う点は
フランスで1人、日本人女性がいるという状況の表現について聞かれると、柴咲は「10年、フランスに住んでいる心療内科医としてたたずまいから言葉から、なじんでいるうように表現するのは大変苦労しました」と振り返り「現場のフランス人のスタッフともコミュニケーションをとりたいと思ったんですがフランス語はままならないし、ブロークンイングリッシュで話しかけても、やっぱりフランス語で話したくなってよけい混乱してしまって。でも後半になると何となく分かってきて少しずつ答えられるようになって、自分の成長が楽しかった」と笑顔。
一方で失敗談を聞かれると柴咲は「セリフ以外でも挑戦しないと成長しないと思ったので、マルシェでフランス語で買い物したりタクシーに1人で乗ってみたりしたんですけど上手く伝わらないことが大半だった」と明かし「でも挑戦することに意義があると思うし、これからもいろいろな言語の作品に挑戦したい」とさらなる意欲。
「フランスになじめたか」と聞かれると、柴咲は「私はフランスはとても居心地が良くて。ちゃんと議論ができて、私はこう思う、そう思わないとハッキリ言っていい雰囲気がにじみ出ていた」。
黒沢監督も「映画関係の人と付き合っている限りは、正直、日本の人たちよりも居心地よいと思う。例えば時間にルーズで、一緒に食事を使用というと30分ほど遅れてきたりするんですが、映画の撮影となると30分前に来ている。それだけ映画は特別。本気を出せば時間を守れるんじゃないか、とも思うけど」と笑いをさそいつつ「一方で、今日は早く帰らせてくれ、なぜなら妻と演劇に行く約束をしたんだと言ってくる。それは日本では絶対に言えない理由。親が死んだとかいった理由になるんですけど、フランスでは堂々と言えて、皆がそれを認める。素晴らしいなと思いました」と語り、海外記者たちの笑いと共感を得ていた。