岩田剛典「何だってできるよ人生!」自身初のアリーナツアーがフィナーレ
「The Way」で再びトロッコに乗った後、「Rain Drop」では通路に降り立ち、観客のすぐ近くで歌を届ける。「Night Parade」のサビでは客席からシンガロングが響きわたり、カラフルな照明やペンライトの光も相まって祝祭空間が生まれていた。
これまで「足を止めた瞬間に記憶から消える」と危機感を抱きながら活動してきたと語った岩田。一方で、経験を積んでいくうちに、1度の失敗ですべてを失ってしまうのではないかと、挑戦するのが怖くなった時もあったそうだ。そんな時に勇気づけられたのがファンの存在だったという。
「こんな自分でも、皆さんという誇りに出会えました。皆さんも、身の回りの大切な人たちに誇りに思えるようなことを見つけていただきたいと思います」「後悔ないように生きてください。見てください僕、パフォーマーとしてデビューして、今ソロアーティストとして武道館に立っているんですよ。何だってできるよ人生!」とエールを送り、これからも挑戦を重ねつつ、挑戦する人の背中を押せる存在でもありたいと語った。そして、14年間を振り返りながら制作したという「螺旋の奇跡」を本編最後に披露。一人ひとりに寄り添うように力強く曲を歌い上げ、ステージを後にした。
アンコールでは1曲目に「BEARK THE LAW」を熱くパフォーマンス。2曲目は日替わりでさまざまな楽曲を届けてきたが、この日は自身初のカバー曲を披露するという。何を歌おうか悩んだという中で、選ばれたのはJung Kook feat. Lattoの「Seven」。岩田の甘い歌声がよく似合うこの曲を、リスペクトを込めて届けた。
ラストは「Only One For Me」で、会場をあたたかい空間に包み込む。2ndアルバム『ARTLESS』の楽曲を中心に、メドレーを含む全25曲を届けたこの日のライブで、自身初のアリーナツアーは終幕となった。